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やはり恐れていたことが起こっていました。
輸入された遺伝子組み換えナタネが長野県など内陸部で広く生育していることが、市民団体「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」(東京)の調査結果で分かりました。
この調査は、4つの消費者団体が全国23都府県で行ったものです。市民団体による全国規模の調査は初めて。道端などに生えていたナタネを採取。たんぱく質を分析する1次検査を実施したうえで、調査機関に委託してDNA検査を行いました。その結果、特定の除草剤をまいても枯れない性質を持つ遺伝子組み換えナタネが千葉、長野、大阪、兵庫、福岡の5府県14か所で育っているのが見つかったのです。福岡や兵庫では市街地で生育していました。長野県では長野市のほか、茅野市や岡谷市、下諏訪町で見つかっています。
食用油の原材料となるナタネはほとんど輸入。輸入相手国のカナダでは遺伝子組み換えナタネの栽培が広がっています。遺伝子組み換えナタネは、日本国内では一般に栽培されておらず、加工用に輸入されたナタネが、道端にこぼれ発芽したとみられています。
遺伝子組み換えではない西洋ナタネや在来ナタネ、カラシナなどとの交雑が心配されます。このまま生態系が破壊されていくと、本来の種が駆逐されてしまい、望まないものが食卓に上ってくる可能性が高くなるのです。
環境省は、「直ちに生態系への問題があるとは言えない」とのんびりした構え。「ただちに問題があるとは言えない」。政府がよく使うセリフです。気をつけろ!