北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議が、北京の釣魚台国賓館で開かれている。日本は拉致問題が重要課題だが、期待薄だ。そんな中、北朝鮮の一般市民は危機的な状況にあるとか。
ここ数年で食料援助も最低の状況で、中国国境には数万人を超える北朝鮮難民が潜伏中とされる。年間150万トンの食糧が不足しているのに加え、今年は国際支援が集まっていない。世界食糧計画(WFP)は先月末、援助不足による資金難から北朝鮮の高齢者ら計100万人への食糧援助を打ち切ることを明らかにした。WFPが国際社会に要請した援助額は、2億5800万ドル(約330億円)。だが、大口の日米からの寄付がなく、集まったのは2350万ドル(約30億5500万円)のみ。
妊婦や子供640万人への援助は続けられているそうだが、5月からは一人200グラムに削減された。これは命をつなげる最低限の量。640万人は、北朝鮮の全人口の4分の1を占める。
子供のホームレスも増え、道ばたで落ちた食料を拾って食べるストリートチルドレンも多数出現。凍傷で足の指のない男の子や、暖かい線路で寝ていて片足を失った女の子。倒れている子供を助けないうつろな大人たち。そんな映像が民放の報道番組で流されていた。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る