国産原料100%の貴重な葛きり。ゆっくり消化され、満腹感があるため、ダイエットの強力な助っ人にもなります。
葛きりは、山野に自生する葛(ツル性マメ科植物クズ)の根に含まれる澱粉から作る、日本で昔から伝わってきた食べものです。ゆっくり消化されるため、低血糖症の対策にも有効で、自然医学で葛が神経症状に効果があるとされている理由もここにあります。(写真=ツルを旺盛に伸ばし山野に自生する葛)
葛きりやはるさめを製造しているメーカーは現在日本に10社程度で、その半分が奈良県にあります。山に自生する「吉野本葛」の名産地であった奈良県ならではの伝統でしょう。戦後、馬鈴薯(じゃがいも)澱粉や甘藷(さつまいも)澱粉を使ったはるさめを製品化したのも奈良県桜井市でのことで、それ以降年々増産されてきました。
葛城山のふもと・奈良県御所市の金正食品は、国産の原料を使い、漂白剤・増粘剤などを使用しない無添加の葛きり、はるさめを作っている貴重なメーカーです。原料にこだわるだけでなく、製造工程でも手を抜いていないため、当然大手メーカーの類似品とはひと味違い、大変おいしいものです。
◆市販の葛きりの問題点◆
本葛100%の高級な葛きりでも、原料の本葛が国産か輸入物かの違いがあり、品質・価格に差があります。「本葛」を名乗るには本来、他の澱粉の混ぜ物があってはいけないのですが、信用できないメーカーのものがあります。増粘剤としてCMCが使われた品もあります。
手頃な価格の葛きりはほとんどが馬鈴薯澱粉で作られていますが、より安い甘藷澱粉を使っているものは澱粉に色がついていますので、それを次亜塩素酸ソーダなどの漂白剤を使って漂白しています。≪ 安全な食べものネットワーク「オルター」http://www.alter.gr.jp/ ≫
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