人を笑わせる研究で科学への関心を高めた功績に贈られる「イグ・ノーベル賞」の栄養学賞に、発明家のドクター中松こと中松義郎さん(77)が選ばれた。35年間にわたり自分の食事を撮影し、食物が頭の働きや寿命へ与える影響を分析。「長寿と発明には1日1食」と新説をブチ上げたことが評価されたという。
中松氏の受賞理由は35年間、毎日、自分の食事を写真に収め、3日前の食べ物が頭の働きや体調に影響を与えることを突き止めたこと。頭を良くし、長寿の源となる食材として「焼きのり」「アジ」「ビール酵母」など55品目を発見した上、「1日3食」の定説を覆し「1日1食が頭を良くし、長寿にもなれる」という新説を科学的に証明したとしている。主催者側は「従来の栄養学を根本から変えた」と大まじめに?絶賛した。
イグ・ノーベル賞は1991年創設。イグ・ノーベルの名は「ノーベル賞」に「卑劣な、あさましい」を表す「ignoble」を掛けたもの。工学賞、物理学賞など10部門があり、授賞式では“本物”のノーベル賞受賞者が贈呈役を務める。1部門に全世界から5000人の候補が選ばれ、1人だけ栄冠に輝く。同賞は核実験を強行した仏のシラク大統領に平和賞を贈るなど、風刺を利かせることでも有名。日本は“イグ・ノーベル賞大国”で、中松氏は日本人で11人目の受賞者となった。
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最終更新日
2005年10月11日 11時39分55秒
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