フジテレビのバラエティー番組「幸せって何だっけ」での占師細木数子さんの発言をめぐり、日本養鶏協会などが「鶏卵生産の現実と背離した科学技術論的にもあり得ない内容で、鶏卵への不信を誘発した」として、11養鶏関係団体の連名でフジテレビに抗議していたことがわかった。
問題の番組は11月11日に放映され、細木さんは鶏卵の価格について安すぎると批判。それを可能にしている大量生産の陰に(1)養鶏場では24時間明かりをつけて夜もない状態にして、1羽の鶏に1日あたり2~3個もの卵を産ませている(2)鶏卵をはじめ食料のほとんどが薬でつくられている――といった状況があるとの持論を展開した。
しかし、日本養鶏協会によると、照明の点灯時間は14時間前後で、1日あたりの産卵数も通常は1個。3個産卵する鶏は存在せず、抗生物質などの薬物は薬事法で定められた使用基準を守ることによって、鶏卵の安全性が確保されている。
同協会の島田英幸・専務理事は「食の安全・安心への関心が高まる中、消費者を惑わし、鳥インフルエンザの発生などで生産者が抱える不安を増幅させた点は看過できない」と指摘。細木さんの発言を放送した理由を尋ね、今後の具体的な対応について回答を求める書面を28日、フジテレビに提出した。 (参考=朝日新聞11月30日)
日本養鶏協会は、14時間だけと言っているが、日中は点灯していなかったら、ほとんど明るいことになる。産卵も通常は一個と言っているが二個のときもあると言っている。エサは安全としているが、抗生物質を基準どおり使っていると言っている。抗生物質を使うことが問題であり、厚生労働省の基準そのものに疑問があるのに、業界がほんとうに人の健康や安全を考えて販売しているとは考えにくい。なぜか耐震偽装に揺れる建設業界とだぶって見えるのだが・・・。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る