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カテゴリ:環境・自然
ノルウェーのノーベル賞委員会は12日、2007年のノーベル平和賞をアル・ゴア前米副大統領(59)と、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に授与すると発表した。
「人類が引き起こした気候変動に関する知識の普及に尽力した」ことが授賞理由で、環境関連では04年のケニアの女性環境活動家ワンガリ・マータイさんに次ぐ授賞。同委として、地球温暖化が世界の安全保障に与える影響を強く指摘、人類に緊急の対策を呼びかけた形だ。 賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億8300万円)で、授賞式は12月10日にオスロ市庁舎で行われる。 同委は発表にあたり、気候変動について、「人類の住環境に脅威をもたらし、大量の移動と資源に対する競争をもたらす恐れがある」と強調。その上で、「気候変動が人類の手に負えなくなる前に、いま、行動を起こすことが急務だ」と訴えた。 ゴア氏は米ワシントンで生まれ、父親は元米上院議員。ハーバード大を卒業後、下院議員や上院議員などを経て、1993年に民主党のクリントン米政権下で副大統領に就任した。70年代から環境問題に関心を持ち、著書「地球の掟」(92年)などを執筆。最近では、世界中で講演活動を行うほか、地球温暖化の深刻さを訴えた映画「不都合な真実」(06年)にも出演し、話題を集めた。同委はゴア氏について、「個人としては、(温暖化)対策への理解を広めることに最も貢献した人物」と評価した。 IPCCは、国連環境計画と世界気象機関が88年に設立。世界中の科学者が集まり、温暖化の問題点を整理し、最新の見解をまとめてきた。97年には、温室効果ガス削減を定めた京都議定書の採択に貢献したほか、今年5月に採択した第4次評価報告書などで、温暖化の進行と、海面の上昇などその影響を指摘、対策を訴えた。同委員会は今回、IPCCが「人間の活動と地球温暖化の関連を広く伝えた」と指摘した。(参考=10月12日 読売新聞) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月12日 22時25分06秒
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