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永遠の仔三(告白)永遠の仔四(抱擁)
2004年10月/文庫278p 2004年10月/文庫345p ◇内容◇ 霊峰の頂上で神に救われると信じた少女・久坂優希と二人の少年は、下山途中優希の父を憑かれたように殺害する。十七年後、再会した三人を待つのは…。文学界を震撼させた大傑作、文庫化! ************************ これって2000年度の「このミス」で1位になったんですね。 何を今さらって感じでしょうが、知らなかった。。。(汗 一(再会)で3人が17年ぶりに出会い、二(秘密)で過去の秘密がある事件をきっかけに周囲にばれていく。しかも、優希の弟が病院まで聞き込みをして優希の過去を知ってしまう。 そして自分の雇い主までが、優希と同じ病院にいた事実をも知ってしまう。 ただの、精神病院の入院だけならまだいいのだが(まあそれでも知られたくはないが) 優希の父親殺害までばれてしまっては、困るのだ!しかし、弟は微妙に気付いている。。。 三(告白)で、優希の家は弟の放火で全焼し、母が焼死。 そして何故3人が繋がっているのか!?過去に何があったのかが克明に綴られています。 文体は1979年と1997年と過去と現在を行き来しながら、進んで行きます。 告白のシーンは、1979年の精神病院入院中のお話です。 真っ暗な森の洞穴に世間から逃れていた3人は一人ずつ胸につかえていた荷物を降ろすように話していきます。読む側も少しずつわかっているものの当人が、心を開いて話し出すさまは衝撃的なものがあります。 四(抱擁)。このタイトルからして優希がどちらかの幼馴染とくっつくのかしらと思ってましたら、 甘いものではありませんでした^^; 優希の弟までもが他界し、しかも弟は放火殺人犯!? そんな残酷な現実にたちすくむ優希に、過去を調べている刑事の追求の手がせまります。 その刑事の相棒は、幼馴染のうちの一人。 ************************ <総評>オススメ★★★★・ さすが2000年度「このミス1位」だけはあるわ。これぞサスペンスです! 一(再会)の時は、「五まである~なんかやだ」って思っていたのが、 二(秘密)読了後読む手は止まりません。 ただ、優希はわかるのですが幼馴染みの2人の男。 小さい頃のあだ名がジラフ(意:もぐら)とモウル(意:キリン)なんですが、 どっちがどっちか四まで読んでもわからなくこと多々。。。(*_*) 「ジラフ/警官」と「モウル/弁護士」に加え本名の有沢と勝田、おまけに大きくなると苗字も変えてたりとそこだけがどうもわかりづらかった。おまけにモウルの”モ”とジラフの意味のもぐらの”も”がだぶって、モウルがモグラで弁護士?と・・・あっジラフが誰だっけ?的にごちゃごちゃしました。 ここだけ注意して読んでいただければ最高に面白いサスペンスです! あと、残すところ五(言葉)だけ。キャ~楽しみぃ(^▽^)))) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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