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カテゴリ:お勧めBOOK
終末のフール2006.03/単行本301p
◇内容◇ 2***年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されてから5年が経った。恐怖心が巻き起こす、殺人、放火、強盗…。社会に秩序がなくなり、世界中が大混乱に陥る中での、仙台市北部の団地に住む人々の葛藤を描く8つの短編集。 ***************************** ・「終末のフール」…自分の言動が原因で息子が自殺したと思い込む父親 ・「太陽のシール」…年の命と知りながら産むべきか悩む夫婦 ・「籠城のビール」…妹を死に追いやった男を殺しに行く兄弟 ・「鋼鉄のウール」…世紀末となっても黙々と練習を続けるボクサー ・「天体のヨール」…落ちてくる小惑星を望遠鏡で間近に見られると興奮する天体オタク ・「深海のポール」…来るべき大洪水に備えて櫓を作る老大工 パニックものは、大体「3日後に地球に隕石が」とか急を要するものが多い。 なので、バタバタとみんなが焦って我先に逃げ出したりと目まぐるしい展開になる。 この作品の大きな特徴は、8年前に地球に隕石が来ることを知り、今はその5年後。 従って、あと3年猶予があるわけで、3年後に死んでしまうのにゆっくりとした時間がそこにはある。 子どもだけを置き去りにして、とっとと自殺した両親やたんたんとレンタルビデオ屋をしているものやそこには様々な人間模様がみれる。伊坂さんらしい、リンクはお手の物で、一体どこで誰がつながるのか楽しみに読み進めるのも楽しみの一つだ 一番面白いのは、このサイト→「終末のフール」の公式サイト どうぞおはいり下さい。そしてクリックを これをみたら本をもっとよみたくなること請け合いです おすすめ度★★★・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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