蠍座24度「一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集」
マーク・エドモンド・ジョーンズの蠍座24度のサビアンシンボルは、Crowds coming down the mountain to listen to one man. 「一人の男の話を聴くために山から降りてきた群集」。ここでは「群衆」が描かれていますが、この人たちはもともとは「山」に住んでいる人たちです。つまり一般の世間や世俗から離れて、「山」の中に住んでいたことになります。それはたとえば修行者のように、精神性を大切にしてピュアな生き方をしようとしている人たちと考えることができます。その「群衆」は、一人の男の話に耳を傾けようと下界に降りてきました。つまりここでは、社会から隔絶された世界で暮らしていた人たちが、一般的な下の世界で暮らす一人の男の話を聞こうとしています。ドデカテモリーは獅子座。おそらくこの「一人の男」が獅子座に対応されるのでしょう。獅子座は太陽のように周りのものを明るく照らし、元気を与えるサインです。この一人の男は「社会の中で自分の大切なことを活かした生き方をするにはどうしたらよいか」を、みんなに伝える人といわれています。もともとはこの一人の男もみんなと同じように、世俗を嫌って山の中に住んでいた人だったのかも知れません。でも今は山の下の社会の中で、自分の居場所を見つけた人となっています。ここからこのサビアンシンボルは、日々の暮らしの中でも精神性を失わずに溶け込ませてゆく度数となっています。あたりまえのことと自分の信念とが対立したりせずに、調和したり融合したりしています。ルディアはこの蠍座24度のサビアンシンボルを、After having heard an inspired individual deliver his “sermon on the mount,” crowds are returning home. 「 霊感を受けた人の『山上の垂訓』を聞いたあと、人々は家路につく」と言い換えました。こちらはもともとのジョーンズのサビアンシンボルとは、一人の男の立ち位置が逆転していることになります。ジョーンズのほうは先ほども書きましたように、みんなが山の上にいて、一人の男は下界にいるわけですが、ルディアのほうは、霊感を受けた人が『山上の垂訓』を語っています。つまりそれを聞いて家路に帰る人たちは、ごく普通の生き方をしている人たちということになります。つまりジョーンズのほうは、一人の男はみんなのより良きグラウンディングを促す存在として描かれているのに対して、ルディアのほうは、霊感を受けた人がみんなのスピリチュアルを促す存在として描かれていることになります。◆ サビアンシンボルのリモート個人講座は、どうぞ《こちら》をごらんください。kindle版の『色彩サビアン占星術 12星座』は《こちら》です。360個のサビアンシンボルの解説文と、そのサビアンシンボルをひとつの色彩に置きかえたぬり絵で構成されています。☆ サビアンシンボルを使った『占星術メッセージ』のブログは、《こちら》です。☆ 今季洋の占い鑑定・占いレッスンは、どうぞ《こちら》をご覧ください。☆アトリエえんどうまめのHPは、《こちら》です。