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ゲームメーカーの老舗であるセガが、ゲームセンターなどの運営から完全撤退、というニュースに昔からのゲームオタクとしては歴史の節目を見ている感覚です。
ゲーム業界には昔は大きく分けて3つのジャンルがあり、ファミコンなどに代表される家庭用市場、パソコンの市場、そしてゲームセンターの市場、そんな感じでありました。その中でセガはこのゲームセンター業界のトップとして、当時は家庭用ハードやPCではスペック的に作れない、最新鋭の技術、革新的なアイデア作品を世に多く送り込み、任天堂と双璧をなすゲーム企業でした。(今はここにスマホなどゲームが入る) が、時代の流れで家庭用ハードとゲームセンターハードの差がなくなり、また、ゲームセンターそのものも数が減っていく。昔は繁華街の駅前と言えば必ず複数あったゲームセンターもいまはなくなっていって。 そこに一昨年からのコロナの影響が直撃し、外出自粛の影響が多くのゲームセンターの経営が立ち行かなくなったということなのでしょう。 私も学生時代からゲームセンターのゲーム、というものにあこがれ、昼休み、毎日昼食代にもらっていた小遣いをゲームの代金にして通ったり、ゲームセンターで数々の家庭用にはない斬新なセガのゲームにのめりこんだもので。だからこそ、セガというメーカーが「ゲーム業界の雄」として心に焼き付いておりました。 ゲームセンターのゲーム魅力というのは「そこに行かないと遊べない体験」という言葉につきまして。特に昔は家庭用ゲーム機とアーケード基盤の性能差は大きく、自宅では遊べないゴージャスな世界を体験できるのはゲームセンターだけでしたし、知らないもの同士で行う対戦ゲーム、大きく揺れてド迫力の大型筐体、昨今ではプレイのたびにカードがプリントアウトされて物理的コレクターズアイテムにもなるものなどがありましたが、やはり「新しいゲーム体験」ができることが最大の吸引力でもあり。 考えたらセガが負けハードばかりだった家庭用ハードの負債を耐えられていたのは当時のアーケード事業があったからであり。その家庭用ハードから完全撤退した後はどんどん存在感をなくしていき、今回のアーケード事業撤退によって、さらにセガはその魅力を失うのかもしれません。何しろ、先日行われたテレビの企画「ゲームソフト総選挙」の100位に一本もセガのゲームが入っていなかったこと自体、もはや今のユーザーにとってセガゲームの思い出がほとんどない、という証でもあり。 同じゲーム業界でも最大益を近年出している任天堂との差を感じる、そんなニュースでありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.01.29 08:53:24
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