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あまりにも周囲の評判が良いので、行ってまいりました。「THE FIRST SLAM DUNK」
まず私の情報として、スラムダンクに関しては、昔のTVアニメが放送されていたころは中学生の当たりだったかな?ですが、あまり記憶になくて・・・むしろアニメ放送も原作も終わって「名作である」と確定したのち、ずいぶん経ってから原作をたまたま読み、ものすごく興奮した思い出があるような感じで。 ですので、声優さんとか昔のアニメと比べてどうの、という感想はなく、かといって漫画は好きですが、特別思い入れがない。あとは時々ネットミームとして出てくる「左手は・・・添えるだけ」「諦めたらそこで終了ですよ」というぐらいの印象の素人です。 ここからはネタバレアリの感想です。 ----------------------------------------- ストレートな感想は「面白かった!」と。 映画内は単行本でのクライマックスにあたる山王戦のたった一試合だけを抽出し、主人公も桜木ではなく、原作内では地味な宮城をメインにするという、実は「おいおい、これで2時間大丈夫?」と不安でしたが、試合の中に宮城のオリジナル回想や原作内のエピソードを再構成したものを挟むことで、初見の人にも「このキャラはこういうやつ」という解説を兼ねていた構成でした。(自分もだいぶ前に読んだ記憶なので忘れていた)。 とはいえ、基本はあくまで試合を盛り上げるため、というより各キャラの掘り下げであったため、スピーディーな試合中に突如挟まれる「静の時間」にテンションをやや止められてしまうかな~と。 また、見た人が口々に言っている「原作の絵が動いている!」というCGによるキャラ表現は、いわゆる昨今の陰影をパキっと塗分けたセルルックCGではなく、むしろ原作絵を水彩風に着色し、アウトラインだけ実線にしたような感じ。これがリアル(ここでいうのは人間っぽい、バスケの試合を見ている感じ)に動くので、なんとも不思議な絵つくりでした(一部普通の手書きセル風になってますが違和感はありませんでした)。 情報によると、すべてのカットに監督であり原作者の井上先生の細かいチェックと修正指示があり、おかげでCGアニメにありがちな「パーツは似てるけどカメラによってはアップの顔に違和感」が感じられないのはすばらしかったです。 そんな中、やはり白眉は試合のシーンで。試合中、両軍が常に目まぐるしく動き回る。が、そこはちゃんとカメラが整理されているので訳が分からなくなることもなく、「今、攻めている!」「ますい!ピンチだ!」とセリフがなくとも観客には感じ取れる。昨今、説明口調が多すぎるアニメに比べても、動きで状況をつかませる見事な映像でした。 そして、なんといってもラストのあの無音の20秒!原作である有名なセリフはあえて言わせず、しかし、原作を知っていれば全員が耳に聞こえたことでしょう。 この映画は公開前に声優が旧作アニメからすべて変わった、ということで一部ファンから非難が上がったそうですが、私のようなアニメを見ていない人間は特に違和感なく、直球で見ることができました。というか、現に上映されたら大絶賛の嵐で。やはり映画でもなんでもそうですが、ちゃんと見たうえで評価をしないとわからんですわ。 いやあ、面白かった!最近、ちょっと落ち込むことがあったけどこの映画で少しだけ前向きになれました。あ、あとこの映画は絶対に映画館で見ることをお勧めします。大画面で大勢とみると、思わず本当のスポーツ試合の観客席にいるような気分になりますので。 あと、タイトルにわざわざ「THE FIRST SLAM DUNK」とあるように、初めてスラムダンクという作品に触れる人にとって最高の作品になろうかと。この映画を見た後に原作を読んでも、どちらも感動が薄れることは絶対にないので! しかし、井上先生はマンガの原作者でありつつ、アニメは素人と本人がおっしゃっていて、なおかつ今作では脚本、監督としてデビュー作で、これだけの映画を作ってしまうとは・・・恐ろしい人ですな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.01.29 20:28:37
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