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2010年01月07日
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カテゴリ:栽培

1月7日(木)NHKのクローズアップ現代で
「先端技術を世界へ~野菜工場~」が放送された。

閉鎖型植物工場

最新のテクノロジーを駆使し、野菜を育てる「野菜工場」。
今、工場遊休地の活用や雇用拡大、さらにフードロス対策など、地域が抱えている課題解決の切り札として注目を集め、メーカーや商社など異業種からの参入が相次いでいる。
さらに、今、野菜工場を新たな輸出産業にしようという動きも始まっている。
大手化学メーカーは、太陽光発電やLED、リチウム電池などの先端技術をシステム化し、電気や水のない砂漠でも野菜を栽培出来る装置の開発に成功。
砂漠が広がる中東への輸出が具体化している。
技術を組み合わせることで輸出産業として発展する「野菜工場」は、日本経済の成長のヒントが詰まっている。
ビジネスモデルの可能性を探る。

といった内容であった。

クローズアップ現代については他番組より評価する部分もあるのだが、今回の「野菜工場」に対するバラ色の未来的放送にはちょっと異論もあるので少し書いておきたいと思う。

何事にもメリットとデメリットがあるのだが、今回は余りにもメッリットばかりが強調されていた感があるので、デメリットや課題を整理してお伝えしたい。

まず植物工場といえば人工光だが、この問題について。
まず人工光は光が弱い。
真夏の太陽光は10万ルクス、真冬でも5万ルクスといわれるが、例えばファーマータナカが栽培するトマトは光の要求度が高く、真冬の光量では足りない位だ。
一方蛍光灯は明るくても2千ルクス程度だ。
レタス類の自給率はほぼ100%であるのに、植物工場で紹介される野菜が殆どレタスの類であるのは、人工光で育てられるのは、暗いところでもどうにか育つレタス位しかないからなのである。
食料問題という観点からいうなら、ニーズがある野菜(=例えば戦略物資でもある主要な穀類や、自給できない野菜等)を作るべきと思うのだが実際は非常にできにくいということだ。
一方最近話題のLED(発光ダイオード)なら、熱を発さず、光の変換効率が高いと言われるが、現在電気を光に変換する効率はどの人工光源でも2割程度といわれ、実際にはLEDの基盤はとても熱くなり、近づければ熱くて野菜が焼けて育たないし、遠ざければ光が弱く野菜が育たないというジレンマは解消されていない。
冷房で解消といきたいところだが、これが非常に高くつき、最大の問題である次のコストの問題に行き着く。

ではそのコストの問題について。
いくつかググッってひろった例をあげてみよう。
・ レタスを1万株を栽培するサイズの工場で50億円の建設費用がかかる。
・ 人工光型の施設をつくるには300坪の施設で5億~6億円のコストがかかる。
・ 経済産業省に設置されたデモ用の植物工場(大きさは3.6メートル×3.6メートル×3メ   ートルで8畳足らずといったところ)は、設置費用が600万円。運営コスト(水道光熱費)が1ヶ月あたり10万円。
・ 通常の施設生産に比べ、植物工場の設置コストは17倍、運営コストは47倍もかかっているのが現状。
建設コストも厖大だが、光熱費等のランニングコストも見逃せない。
例えば、植物の生育を最大化させる波長は赤色だといわれるが、実のところ、上記の赤色LEDで育つ野菜はレタスくらいのもので、ほとんどの野菜は様々な波長を必要とし、生育ステージによって必要とする波長も違うという。
人工光で波長をコントロールするという話は理論的には可能だが、それをやろうとすれば当然光源の購入コストが跳ね上がってしまう。
その他に冷暖房、無菌室にするための殺菌設備(例えば出入口等)、断熱資材等々挙げればきりがない程の厖大なコストだ。

ちなみにそれだけのコストをかけててできる野菜だが、
上記の50億円の施設だと、レタス1株あたり3,571円の建設コスト(10年稼働として計算した場合)で、これに運転コストを考慮すると、レタス1株4,000円はかかる計算となるそうだ。
又経産省の施設だと、
イチゴが年間100パック、 レタスが480株という事なので、 
イチゴは1パック小売400円として40,000円、レタスは1株100円として48,000円で合計88,000円ということになる。 
初期投資600万円、年間運営費(光熱費のみ)120万円で、年間88,000円の売上ということだ。

その他に、植物「工場」としての作業効率化の問題、行政と企業の問題、そして一番大事な販売上の問題があるが、例によってタイムリミットなので、これらに関しては次稿に譲りたい。







Last updated  2010年01月09日 07時34分59秒
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