悪徳ドライバーの見分け方
タクシーに乗ることは、ここでは日常の一部。ヨルダンに来た当初は、悪徳ドライバーにずいぶん泣かされたものです。最近は悪徳ドライバーの見分けができるようになり、ストレスもずいぶん減りました。そのノウハウとは…?メーターをセットするかどうかで見分けることができるのは言うまでもありません。本当のコツはこれから。悪徳ドライバーは人を見てだまそうとします。それで彼らがすることは、運転中にバックミラーで不必要にチラチラ チラチラ後ろを見ること。もちろん後続車を確認しているのではありません。私たちを観察しているのです。私はバックミラーの中の運転手から目をそらさず、キッとにらみつけます。これですごすごと引き下がり、正規ルートを通る者もいれば、しつこく隙をうかがう者もあり。いすれにしてもコツその1 は、相手から目をそらさず堂々としていることです。日本人の目はアラブに比べると格段に小さいので(笑)、にらんでも迫力がないかもしれませんが、ここは頑張ります。悪徳ドライバーの中には、過度にフレンドリーな者もいます。会話を振ってこちらの注意をそらしながら大回りをしたり、果てはメーターを切ってしまう者もいます。「日本人はきれいだ」などと相手が言いはじめたら、ニンマリしていてはいけません。すでに騙されている(騙されかけている)証拠。私は表情を変えずに冷たく「サンキュー」というか、もしくは答えずに、人差し指で「ちゃっちゃと行け」の合図を送ります。ここまで書くと、タクシーって恐いんだなって思われるかもしれませんが、そんなことはないです。本当に誠実でいい運転手もたくさんいます。用心しながらも、いい運転手だと分かれば会話を楽しむことができます。くすねられても額はたかが知れているので、観光でいらしている方たちは、カリカリせずに騙されてあげるのもコツ? 私は絶対いやですけれど(笑)どんな運転手に当たるかで、その日のストレスがだいぶ違います・・・。