八大龍王神社・稲植神社(京都・相楽郡)
春だから気が付いた。ピンクの花びらを纏った桜の木があんな所(山裾)に生えているではないか。しかもその足元に鳥居があるじゃないの。ってことで、行ってみよう。国道163号線沿いの集落の中。山が近い。こういうのって里山っていうんだよね。畑や田んぼのあぜ道を通り、お目当ての神社に近づくと、荒縄で縛られた鳥居に「八大龍王神社」と書かれた扁額が掲げられていた。仏法を守護するという「天龍八部衆」は8つの種族に分けられ、そのうちの龍衆に属する。雲や雨をもたらすとされている。雨乞いの神様。 手水舎を通り過ぎ、振り返る。奥にはニュータウンが広がるが、国道を挟んでこちら側は昔からの里山になる。これは拝殿なのだろうか?変わった造りをしている。後で調べてみると、昭和22年にこの近くにある山田荘小学校のかつての奉安殿(戦前、天皇と皇后の写真を納めた建物)を使用して造営したのだそうだ。左側が本殿。元は個人の家内に祀られていたが、後に絶家により放置されていたらしい。さて、お次は。地元に根付いている小さな神社に行ってみることにした。ここもかつては里山にあったが、ニュータウンの造営により隣接することになった「稲植神社(Inaue-jinjya)」です。南稲八妻地区と植田地区の氏子で運営されているので、名前がどちらの地名も入っている。こちらの鳥居は、ニュータウンに接している方の入口です。 手水舎の中に臥牛像もある。天満宮も祀られているようです。さて。お邪魔しま~す。あれ?狛犬さんに賽銭箱がついてるね。え?付けるものだっけ? 割拝殿。ふ~ん、ここは毎年、絵馬が奉納されているのか。 拝殿の中は、思っていた以上に広めです。本殿。ご祭神:建速須佐男命(Tatehaya-susanoo-no-mikoto)記紀神話の中では、5世紀に建立された「牛頭天王社」から、後に「祇園社」となったとある。口承によると、京都の「八坂神社(Yasaka-jinjya)」の元で、「元祇園」とも言われているとか。おそらく、末社「四ノ宮(春日宮)」。ご祭神:天児屋根命(Ame-no-koyane-no-mikoto) 経津主命(Hutunusi-no-mikoto) 武甕槌命(Takemikaduti-no-mikoto) 比売命(Hime-no-mikoto)おそらく、末社「八幡宮」 ご祭神:第15代・応神(Ojin)天皇 「天満宮」 ご祭神:菅原道真(Sugawara-no-Mitizane) 「熊野神社」ご祭神:伊弉冉命(Izanami-no-mikoto) 「八王子社」ご祭神:五男三女の神々八王子って、須佐男命のお子様8柱の事を意味するのかな。さっきからの「おそらく」というのは、現地でも確認しなかったし、写真でも判別できないし、調べてもどの社がどう対応するのか載ってなかったので、「おそらく」としました。また、現地に行く事がありましたら、しっかり見てこようと思います。悪しからず。たぶん私は、裏の鳥居から入りました。北側に、表鳥居があるのものと思われます。いずれまた…。 (2017年4月中旬現在)