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カテゴリ:NY発信
Gotham City(ゴッサム・シティ)がビッグ・アップルと同様、ニューヨークのあだ名であると知ってからもう興味が沸いて少し調べてみた。
GOTHAMという名前の由来はイギリスのノッティンガムシャイアー(Nottinghamshire)のGothamという村にあり、その意味はgoat+ham(ヤギの村)だという。その村は15世紀頃からちょっと頭がいかれているような人たちの集まっていることで有名だったそうだ。 それを1783年ニューヨーク生まれの作家ワシントン・アービングが1807年にSalmagundi(サルマガンディ)という雑誌の中で、ニューヨークも同じ様な人たちの集まりだというのでGothamという言葉をニューヨークを表すのに用いたのが始まりだという。ワシントン・アービングはこの頃のニューヨーカー達を“Wise Fools”と呼んでいたようだ。 ところでこのFoolは日本語では「バカ」という意味に解釈されることも多いけれど、「道化師」という意味もありシェイクスピア劇にも良く登場する。この道化師は中世において重要な役割を果す職業だったらしい。貴族は必ずお抱えの道化師がいて、道化師は王様や貴族と同等の口を聞き、時には笑いや皮肉の中にアドバイスするなどの役目があったようだ。たとえて言えば天皇家に漫才師か寄席の落語家が雇われている、というようになるのだろうか。コメディアンを目指した事がある私にとっては、時が時ならばそんな職業に就いてみたかった... ワシントン・アービングは執筆活動にディードリッヒ・ニッカーボッカーというペン・ネームも使い、元々はズボンの一種(膝丈までのズボン)である「ニッカーボッカー」がヨーロッパから移民してきた人たちを象徴する言葉になっていった。つまり彼は時代の仕掛け人みたいな人だったのかなと想像してみる。 歴史から覗えるのは、今も昔も同じ様な人がこのニューヨークには集まっていたということ。賢くて、ウィットに富み、時に皮肉的で、けれどもふざける時は思いっきりふざけるような遊び心を持った人の集まる街なのだ。私の周りにもそんな人が多いかもしれない。 Work hard, play hard. (よく働き、よく遊ぶ) と良く聞き、また良く言う言葉だけれども、その両方を昔から持っているのがこのGotham City ニューヨークなのかもしれない。 私は・・・ よく遊んでいる。
Last updated
Aug 25, 2005 04:15:47 AM
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