Majors debut pamphlet 1994
毎日新聞『ひと』(全国版)
1994年(平成6年)7月8日配信
シンガーソングライターとしてプロ歌手デビューした浄土真宗住職 北條不可思さん
「シンガーソングライティング住職」と人は呼ぶ。長い髪に丸い銀縁メガネは、意識してジョン・レノン風。
「如来大悲の恩徳は身を粉にしても報ずべし」――フォーク調のリズムに乗せて、浄土真宗の開祖・親鸞を歌った「野の聖」。寺の長男、お盆に父親が遊んでくれなかった思い出を澄んだ声で弾き語る「お寺の夏休み」。そんな歌の入ったCD「道化師の涙」はギター一本のアレンジ。心に迫る。
「人間が自分の愚かさを知る。そのうえで、花瓶の花がそれぞれに咲いているように違いを認め、自分を見詰め直すというのが最大のテーマ。これを『真実の愛と和の精神』と呼んでいます」
阿弥陀如来により成仏できる”絶対他力”や、悪人こそ往生するにふさわしいと”悪人正機”を説いた親鸞のように「自分のメッセージを、歌で発し続けたい」。
修行の身だった二十歳のころ、仏門に専念するために中学時代から握り続けてきたギターを捨てた。だが歌いたい衝動は募る。仏教学院時代の恩師に相談すると「思うように表現しなさい」。これをきっかけに、檀家さんの前でも歌うようになり、その後は、仏教系の大学学園祭に出掛けたり、講演にも。
昨年九月、三百人を集めて自寺の落慶記念コンサートを開いたのを、レコード会社が知り、デビューへの道が一気に開いた。
(森 暢平)
-野聖物語-『Shinran-Shonin of my mind』「我が心の親鸞聖人」原題:野の聖 /nono-hijiri(1987年作)Copyright © 1987 :北條不可思【限定公開】
野の聖/NoNoHijiri
-親鸞聖人-
詩・曲 北條不可思
1987年作
「眞信讃歌」1993年収録
CDアルバム『VowSongs/眞信讃歌』2006年再収録
如来大悲の恩徳は
身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も
骨をくだきても謝すべし
*****
人の心を食い物にして
こだわりあがく群れの中で
「直面しているのは鏡の前の己だ」と
唯ひたすらに 足元見つめ
歩き続けているのは
心及ばぬ流れの中に 身を委ねてるから
人の痛みが沁みるから
「偽れない」と心が叫ぶから
どうすることも出来ない 名利に沈む己だと
唯ひたすらに 瞳を閉じて
歩き続けているのは
心及ばぬ流れの中に 身を委ねてるから
「全ては夢さ」と片付けても
心が痛む時
それでも野をゆく聖の後姿は
わたしにささやき続け
「直面しているのは鏡の前の己だ」と
唯ひたすらに 足元見つめ
歩き続けているのは
心及ばぬ流れの中に 身を委ねてるから
それでも野をゆく聖の後姿は
わたしにささやき続け
「直面しているのは鏡の前の己だ」と
唯ひたすらに 足元見つめ
歩き続けているのは
心及ばぬ流れの中に 身を委ねてるから
「如来大悲の恩徳は
身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も
骨をくだきても謝すべし」
Copyright © 1987 by Special JION Music
Fantasia Records de JION Music Factory
白き道、唯ひとすじをただひたすらに、歩み続ける野の聖ー不可思
日本経済新聞 署名原稿(文化欄)
読売新聞 特集記事
朝日新聞/2004年(京都版)
産経新聞/2004年(全国版)
opyright© HIDEKI ISHIHARA Tokyo JAPAN
(築地本願寺・本堂2005年)
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