最後の授業
Y君との最後の勉強会が今日でした。 国立大学に合格した彼ですが、大学入学後のことを考えて、高校数学最高峰である数学3の最後「微分積分の応用」までやり終えることができました。 彼との出会いは2年前でした。 職員室で絶対値記号の問題を質問していた彼に、納得いく説明が出来た僕に質問にくるようになりました。 僕は向上心溢れる彼のような生徒が本当にいとおしいです。 自分の受験時代を思い出すからかなあ~^^ 自分達夫婦には子供がいませんが、本当に我が子のようにかわいく思えるんですね。 「数学は情緒だ」と言い切った数学者いましたが、僕もそう思います。 わかったときの喜び、自力で難問がようやく解けたときの爽快感、数学の持つ美しさ…、整序世界… 彼は、僕の説明に「ウンウン」と頷きながら最後に…「わかった~!」と満面笑顔で、喜びを体で表現して喜んでくれます。 そんなときは本当に自分が教師でよかったと感じるし、彼と出会えてヨカッタ~って思うんです。 彼の数学に対するすばらしい感受性、喜びの表現力は僕の教師魂に火を着けてくれました。 そんな大好きな彼との授業が今日で終わりました。 寂しいです。 一回り大きくなって成長して夏休みに学校に遊びに来る彼の姿を、楽しみにしています。