かまきり fu
かまきりやゆいがどくそんがけっぷち 風子蟷螂(かまきり)はおれほど偉いものはいないなどと嘯きながら大きな鎌を振りかざし相手を威嚇などするがそんな蟷螂の雄は交尾中に相方に食われると言う弱肉強食の世界で他を制し得たパートナーとの至福の束の間が崖っぷちとは皮肉な話だが人間にもあてはまるみたいだ天上天下唯我独尊とはお釈迦様が誕生の際発せられた言葉だと伝えられているそして一般にはこの世界で私ほど偉いものはいないんだ、という意味に理解されているが真意はそうではないらしいこの世界で誰も変わることの出来ない目的をもった自分こそが尊い人間なのだ、というのが真意らしいなるほどそれが理解されず独りよがりの生き様をしているところに今の世の混迷があるのかもしれないまさに真逆の崖っぷちにいるではないか?