カテゴリ:読書
俳句はその句がどれだけの話を語っているかが決め手になると思っているが、この本には12の俳句がそれぞれ12の短編を紡ぎ出している。さすがプロの小説家だけあって、どれも宮部文学といえる珠玉の作品となっている。最後にもう一度俳句を読むと味わいが一層深まって感動する。
その作品群には作者の意識的な女性としての立場が貫かれており、それはそれで大切なことである。身勝手な男が多すぎる日本だから。 私が最近読み続けている吉村昭が、糾弾することでは無いが、戦中派男子の集合無意識にとらわれているのと、良い対照だ。自覚的に被抑圧者の立場に立ちきることこそ、現代には必要な気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年08月11日 11時35分10秒
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