|
全て
| カテゴリ未分類
| Fish on!!
| Octopuses
| カブトエビ飼育日誌!
| あいうえお日記
| 長野県高校入試
| My Favorite Songs
| 教者と習者
| ガキの頃
| Memories
カテゴリ:Memories
第1講座の添付ファイルを送ってから連絡をいただくまで…。
まさに「俎板の上の鯉」の心境でした。 今度という今度は,後がないのです。 数時間後,電話が。 師匠からでした。 開口一番,「また,今度は凄いテキストを作ったな」 即座に,師匠一流の「皮肉」かなと感じました。 開き直りすぎて抑えが効かず,その点を咎められるのかと思ったのです。 「今までとは見違えるようないいものができたよ。正直,読んでて涙が出てきた」 思いがけないお褒めの言葉。それも最大級の賛辞をいただきました。 「ようやく師匠に認めていただけるものが作れた」 感無量とはまさにこのことでした。 ただし,若干の加筆と修正の指導をされましたが…。 こうして,私の記念すべき販売用テキスト第1号が,難産の末,産声を上げたのです。 その日は,後になって喜びがじわじわとこみあげてきました。 師匠に初めて褒められた弟子の心境は,いずこも同じだと思います。 「ようやく,これぞ『KAZU流』と言えるテキストができたな。こうでなきゃ」 と言われ嬉しかったのですが,それまでの「ボツ作品」と何がどう違うのか,よく分かりませんでした。 読み手に対する配慮(分かりやすさ・ユーモアなど)という点では,むしろ大きく後退していました。 何せ,気持ちの余裕がなかったもので…。 にもかかわらず,高く評価していただいた理由は? 「出し惜しみ」をしなかったからなんです。 自分が持っているものをすべてさらけ出したからなんです。 当時,会の活動を「自主的」にやってはおらず,あくまで「外注」を受けて仕事をしているという感覚でした。 だから,誤解を恐れずに言わせていただくと,「会の金儲けのために,長年かけて築き上げた『宝物』のような理論を簡単に公表してたまるか!」というセコイ了見がありました。 恐らく,無意識のうちに…。 加えて,「こんな奇抜な発想が,一般の人に受け入れられるのか」という不安もありました。 塾の授業では, 「Good morning.の意味は『おはよう』ではない」 「現在完了のhave(has)は,助動詞ではなくれっきとした一般動詞である」 「不定詞や現在完了の意味・用法を区別するな」 「『前置詞の目的語』などというわけのわからん言葉は使うな」 などなど,フツーの解説とはかけ離れた,それどころか,真っ向から否定するような説明を,日常茶飯に行っていました。 「これは自塾だからできることで,不特定の方を対象とした自習用教材には圧倒的に不向きである。だから,もっと一般に迎合した方がいいのではないか」という考えから,師匠の目から見るともどかしいくらい,自分にブレーキをかけていたのです。 殆どヤケクソで余裕がない状態で作ったからこそ,「どーでもいいや」という気持ちで好き勝手に作ったからこそ,意図せずに制御が外れ,結果としては功を奏したようです。 「怪我の功名」とでも言うんでしょうか…。 「KAZUらしさを出せ」と「思う存分暴れろ」が同義だったのを知ったのは,もう少し後のことでした。 やっとの思いで。弟子としての「及第点」をいただくことができました。 余談ですが,ウロコ先生の「厳しい指導」に付いて行けず(あるいは反発だけして),師匠の元を去って行った同業者を知っています(ネット関係の方ではありません)。 私自身,「もしあの時最後まで師匠に食らいついていかなかったら…」と思うとゾッとします。 しかしながら,「苦闘」はこれで終わったわけではありませんでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月17日 21時25分11秒
コメント(0) | コメントを書く
[Memories] カテゴリの最新記事
|
|