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gamzattiさん

バレエ・ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、舞台大好き!

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韓国映画・アジア映画

2010.10.24
XML
台湾の映画です。
男の子の成長を
彼に影響を与えた人物の「似顔絵」を切り口として描いた物語。

途中、ちょっとした笑いもあるにはあるが、
主人公の男の子に限らず、
登場人物たち一人ひとりの置かれた状況の重苦しさに
気持ちがずーーーんと沈んでいく物語です。

でも、
この前観た「ストーン」に比べると、
ラストに救いがあった。
「田舎の日曜日」的な。

セリフが少なく、
あっても心情を説明するようなセリフではなく、
状況を、それこそ絵を一枚一枚重ねるようにシーンでつなげていく、
そんな映画です。
映像で沈黙の意味を考えさせてもいます。

あらすじを言ってしまうとつまらないので、
敢えていいません。

イメージ的には
少年の母親は烏丸せつ子、
少年の義理の父は春田純二っていう感じです。


キーパーソンとなる小学校の用務員のおじさんが
とてもいい味を出しています。






Last updated  2010.10.26 11:42:33
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2009.10.26
6月から
港湾関係の講演会その他を取材することが多くなっています。
「ポートセールス」なる、
「どうぞ私どもの港を使ってください!」という売り込みプレゼンの存在も
この仕事をするようになって初めて知りました。
まあ、いま話題の空港でいえば、
「羽田じゃなくて成田に来て」「いや関空に来て」
「うちは、使用料お安くしときます」
「うちは税関手続き、ものすごくスムーズ!」みたいにね。

環境対策や防災関係の講演会も多く、
台風や地震による津波や高潮に対する防災を
どこまで強化するべきかなど、
一個人としてもとても興味深く聞けるものがたくさん。

そんな防災関係の講演会で
主催者の方のお話に出てきたのが、この「海雲台」

ヘウンデっていうのは、韓国でも人気の高いビーチの名前で、
そこが津波に襲われる話です。
(対馬で発生した地震が津波の原因)

7月12日に封切られて、1ヶ月で約1000万人の観客を動員し、
過去最高の勢いを記録したそうです。

韓国では日本のように地震が頻発せず、
津波なんてまったく眼中にないんだそうで、
その「油断」をうまく映画に取り入れて
緊迫感を出しているとか。

それに、監督はコメディが得意な人。
作品も最初から60%はコメディタッチで、
そこからの危機感とのギャップが
恐ろしさをアップさせるみたいですね。

未見ですが、
予告編を見たら、ほんとに面白そうです。

主役の女性、
松嶋菜々子そっくり、
橋はレインボーブリッジそっくり。






Last updated  2010.07.10 23:08:31
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2009.01.06
見てきた知人が、「とてもよかった」というので、
4月に「Part2」が公開される前に見てきました。

私は、中国のアクション映画って、ワイヤーアクションやりすぎで、
そのあたりがあまり好きじゃないもので、避けていたのですが、
いやいや、
食わず嫌いしなくてよかった!
ジョン・ウー監督、ワイヤーほぼなしで作ったとのこと、
非常に泥臭い、迫力のある映画でした。
名のある武人たちの一人一人の活躍も、
名もなき雑兵たちが諸葛孔明たちの指示のもとに作る陣形の面白さも、
こんなことを言ったらいけないかもしれないけど
戦いの「面白さ」がわかる。
とはいえ、残虐さも容赦なく描かれてもいます。

一方で、とても美しい映画でもあった。
故事や詩の比喩にたとえるような場面や、
荒くれ武人が達筆を静かに奮うところなど、
文武に秀でた哲人たちが英雄だったころの話であることが
中国の豊かな文化をおしえてくれます。

それは、日本の文化にもつながるたしなみだから、
とても自然に受け入れられる。

私は三国志、読んだことがないので、
高校の世界史程度の知識しかありませんが、
それでも楽しめる映画となっています。
また、
パンフレットがとてもよくできていて、
帰りに買って読むと
もっと面白さが深まり、「Part2」が待ち遠しくなります。

ジョン・ウー監督、役者にあて書きするらしく、
原作というか、史実というか、それらとは違う人物造形をしている部分もある。
だから、面白い。

「三国志」を知っている人もいない人も、
ぜひ見にいってみてください。

金城武もいいけど、
中村獅童がいい味だしています。

そろそろ上映館が少なくなっています。
お早めに。








Last updated  2009.01.06 23:27:01
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2008.06.01
私は現在『Wife』という隔月発行の投稿誌で
「気ままにシネマナビ」というページを持たせてもらっていて、
1ページに、封切映画を1本と、それに関連したDVDのレビューを書いています。

これまでのカップリングとしては
「マーダーボール」「AIKI」・・・・・・・・・(車椅子つながり)
「幸福な食卓」「うちへ帰ろう」・・・・・・・・・(家庭の問題つながり)
「鉄人28号 白昼の残月」「機動戦士ガンダム」・・(ロボットアニメつながり)
「魔笛」「アマデウス」・・・・・・・・・・・・・(モーツアルトつながり)
「毛皮のエロス」「カミーユ・クローデル」・・・・(女性の愛と職業の問題つながり)
「潜水服は蝶の夢を見る」「レナードの朝」・・・・(意思がないと思われがちな疾患つながり)
などです。

そして、4月に出たもので紹介したのが、「光州5・18」
チベット問題が起こったときに、一度ご紹介したあの映画です。

今日は、誌面では私がどんなふうに映画を紹介しているか、
ちょっと見せちゃおうかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

軍が市民に銃を向けた時

映画:「光州5・18」
監督: キム・ジフン
配給: 角川映画、CJエンターテインメント

ストーリー●
韓国南部・光州市。
タクシーの運転手ミヌ(キム・サンギョン)は高校生の弟ジヌの親代わりだ。
1980年5月、彼らの平穏な生活に、突然緊張が走る。
民主化を求めデモを止めない大学生たちを制圧すべく、大量の軍隊が乗り込んできたのだ。
武器を持たぬ市民を無差別に打ちのめす兵士。
級友を殺されたジヌは、デモの先頭に立つ。
「政治がどう変わっても、絶対に生きぬくんだ」と諌めるミヌも、やがて軍を相手に戦うことになる。
(5月10日から新宿ガーデンシネマほか全国ロードショー)


市井の人々が「理由なく」「無差別に」家族を隣人を殺された時、人々はどう行動したか。
この映画は否応なく政治の渦にのみこまれ、誇りと絶望のうちに戦い死んだ人々の心もようを、
丁寧に描いている。
若者らしく一途な正義感に燃える高校生ミヌをイ・ジュンギが好演。
市民軍を指揮する冷静な元大佐フンスにアン・ソンギ。
敬虔なキリスト教徒で看護婦のシネ(イ・ヨウォン)が、人を殺してしまい震える場面は圧巻。
殺人という非日常が日常になる恐ろしさを描いて余りある。
初めジヌを諭していた担任教師が、彼らをデモに送り出す場面は心が痛い。
毎日大勢の人が死んでいるのに、報道は「市民の犠牲者ゼロ」の矛盾。
自分たちが「暴徒」と呼ばれる悔しさ。体制に蹂躙される苦しみがほとばしる。
たった28年前の史実である。
隣国の深い痛手を思い、自分の生き方を考えさせられる映画。必見。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「光州5・18」は、現在も東京他で上映中。これから上映する地域もあります。
ぜひぜひお運びください。

*なお、この時併記したDVDの映画は「大統領の理髪師」でした。
 こちらも素晴らしい映画なので、ぜひどうぞ。

**『Wife』次号(332号)の発行は6月上旬。
  今回は7月封切りの「クライマーズ・ハイ」(主演・堤真一)と、
  以前NHKでやったドラマの「クライマーズ・ハイ」(主演・佐藤浩市)を並べて書きました。






Last updated  2008.06.01 23:21:15
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2008.03.17
「光州5.18」は、5月に封切られる映画です。

1980年5月に、韓国の南に位置した光州市で民主化運動が高まり、
(その頃、韓国は軍事政権によるクーデターの直後だった)
「暴徒」を「鎮圧」するために「軍隊」が送り込まれたのでした。

韓国「当局」の発表では「暴動は暴徒によるもの」であり、
「市民の死亡はゼロ」、
「軍による市民への暴力はなし」
と伝えられていました。
光州市は完全に「封鎖」され、「情報も人の出入りも遮断」され、
最終的に、光州市の「暴動」は「鎮静」したのです。


しばらくの間、国民の間では「光州」という言葉さえタブーであったといいます。
「5.18」という数字を符牒に「そのこと」を胸にしまいこんできた人々。
韓国はその後当時の軍政権が倒れた後で、
光州市でおびただしい市民が殺されたことを新しい政府が認め、
光州事件当時の大統領などを処罰しました。
そして28年経って、
ようやく「何が起きたか」を映像にするまでになったのです。

たった28年前に、こんなことが起きていたのか、
今韓国に生きている人々の中には、
こんな辛い思いをしてきた人たちがいるんだ、と思ったものですが、
この数日、中国チベットで起きている「チベット族による暴動」のニュースを見ながら、
私は試写で見た「光州5.18」のあのシーン、このシーンを思い出さずにはいられません。
上の太字のところ、
「韓国」を「中国」、「光州市」を「チベット」に置き換えると、
当時の韓国の報道の内容は、現在の中国の報道のあり方とほとんどそっくりになるのです。

28年前ではなく、
今、2008年のこの時にも、
こうした「暴動」が報道されます。
「暴動」とは何なのか。「暴徒」とは誰なのか。

自分たちの「旗」を掲げることも、
尊敬する人の「写真」を飾ることも禁じられたことのない私には、
その「禁」を敢えて侵してデモをする気持ちを心から理解できるかといえば、
それは容易なことではありません。
ただ想像するだけです。

人によっては、本当に純粋な気持ちから、
人によっては、利害関係から、
人によっては、ただ巻き込まれ、愛する人を傷つけられたから、
突発的な参加もあれば、
長い間鬱屈してきた気持ちが爆発しての行動もある。

そしてそれらははからずも、
時に政治的な思わくに利用されることだってあるでしょう。
自分の意に反して参加する人も、
逆に参加したくてもできない人もいるでしょう。

何が正しく、何がウソなのかなど、
報道規制がしかれ、現地が外部と遮断される中、
外の人間に「本当の姿」はすぐにはわかりません。
だからこそ、
これを機会に「チベット問題」とは何なのかに関心を持ち、
一つ、二つのニュースの断片を鵜呑みにするのではなく、
目を凝らし、耳を澄まして
考えてほしいと思います。

「光州5.18」については、
Wife』331号の「仲野マリの気ままにシネマナビ」に紹介記事を書いたところです。
発行が4月上旬なので、それが出るまでは書くつもりはなかったのですが、
どうしても書かずにはいられなくなりました。

今起きたことを、今伝えることも大切ですが、
何十年もたって検証することにも、大きな意義があります。
今回、異なる国で起きた28年も間のある2つの「事件」を見て、
そのことを改めて実感した次第です。

映画のみどころなどに関しては、また来月、紹介します。






Last updated  2008.03.17 18:46:09
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2007.12.10
もう始まってしまいましたが、
12月8日(土)~12月14日(金)、
東京・有楽町駅前ビッグカメラのビルの7階で、
「韓国映画ショーケース2007」をやっています。

「なんでビッグカメラのビルで??」
…とフシギに思っているアナタに一応説明しよう!

ここはビッグカメラになる前はデパートでした。
そして、その上には「読売会館」なるものが!
「よみうりホール」ではお芝居もやるし、コンサートもやる。
(三越の上に三越劇場、みたいな)

最近、長谷川きよしのコンサートにも行ってきました。

ビッグカメラになっちゃうと聞いたとき、
ここはどうなるのかなー、と思いましたが、
ホールはホールとして残ったみたいで、ホッとしたものです。

そして、ここの7階8階に、「シネカノン有楽町1丁目」があります。
最近再開発されたJR有楽町の駅前(ビッグカメラの反対側)には、
「イトシア」という建物ができて、その中には新しく「シネカノン有楽町2丁目」が出来ました。
こちらと間違えないでね~!


さて韓国映画の方ですが、
「韓流ブーム」のその先の、「掛け値なしの魅力と実力に再び出会う」というスローガンの下、
バラエティに富んだ9本が紹介されています。
パンフレットを見ると、
「観てみたいな~」と思うものばかり。
短い上映期間ですので、どれも3回ずつくらいしかかかりません。
以下、パンフレットを参考に紹介します。

巨匠イム・グォンテク監督の映画「千年鶴」は、
日本でもヒットした「風の丘を越えて~西便制」をほうふつとさせるパンソリの物語。
オ・ジョンヘも出ます。

「マイ・ファーザー」は、
アメリカの養父母のもと立派に成長した青年が、実の両親を探しに駐韓米軍に志願する話。
どこかで聞いたような??・・・そう、これ、実話ベースです。
私もニュースで見ました。

「バント(仮)」は、
知的障害をもつ小学生・ドングを育てるシングル・ファーザーの話。
地元の小学校がとっても好きで、彼なりの居場所をもって楽しく通っているのに、
学校側は「IQ60」を理由にドングを特殊学校に転向させようとする。
父子の明るい笑顔が印象的。
「王の男」のチョン・ジニョンが父親役を熱く演じてくれそう。
日本でも、よくあるシチュエーションなので、
韓国とどこが同じでどこが違うか、見てみたくなります。

「横綱マドンナ(仮)」の紹介文の冒頭を引用すると
―歌手のマドンナが大好きな男子高校生は、完璧な女性になるための手術に必要な資金を稼ぐため、(中略)「シルム(韓国相撲)大会の優勝者には奨学金500万ウォン」という朗報を聞いた彼は、シルム部へ入部する。―

どういう話?
マドンナに憧れる、というのは、どうやらマドンナみたいな女性になりたいってことみたい。
性同一性障害のことや、
韓国では「当たり前」になっているという美容整形の話などにも関連するのでは?
「マドンナ」「シルム(相撲)」「性転換手術」
ギャップたるやものすごい三題話ですが、興味そそられます。
体重を増やして撮影に臨んだリュ・ドックファンの演技がすばらしいらしい。
(追加情報)
SMAPのクサナギくんが、出演しているそうです!

「飛翔」
元韓国代表選手で鳥栖、コンサドーレ、ヴェルディなどJリーグチームの監督経験もある
チャン・ウェリョン(張外龍)氏が、
Kリーグの「お荷物」チーム・仁川(インチョン)ユナイテッドFC監督になり、
プレーオフまで進出した躍進のシーズンを記録したドキュメンタリー映画。
選手層の薄さや練習環境の悪さをどう克服したか、
「嘘のような実話」と銘打ってあるこの映画、サッカーファンは見逃せない!?

「ウリ・ハッキョ~われらの学校」
小学校1年生から高校3年生までの12年間を共に学ぶ、北海道朝鮮初中高級学校。
監督のキム・ミョンジュン氏は、3年をかけてこの学校の生徒や先生と交流を深め、
在日の人たちが作り上げてきた朝鮮学校の歴史と今を映し出す。
釜山国際映画祭「ドキュメンタリー」部門最優秀賞受賞。
韓国で7万人以上の観客を動員したとのことです。

他に「家族の誕生」「極楽島殺人事件」
「極楽島・・・」は、ミステリーで、何となく横溝正史や「TRICK」のニオイが…。

以上、まだ全部見られますので、
時間の合う人はぜひ足を運んでみてください。

「韓国映画ショーケース2007」の公式サイトでは、
「飛翔」「ウリ・ハッキョ」の予告編が見られますよ!






Last updated  2007.12.12 00:12:31
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2007.12.09
囲碁といえば、「ヒカルの碁」くらいしか知らない私だが、
スチール写真の静謐な男の写真に惹かれて映画「呉清源」を観た。
「百年に一人の逸材」と謳われ、
戦中戦後の日本囲碁界において、プリンスであり続けた人の物語だ。

昭和初期、中国に天才囲碁少年現る!
その才能に惚れて、
日本の囲碁界の重鎮・瀬越(柄本明)は14歳の呉清源を日本に招く。
折りしも日中間に次々と不穏な空気が漂う時代。
本因坊秀哉に21歳の呉青年(チャン・チェン)が挑む本因坊戦も、
「日中対決」とマスコミにあおられる。

中国人の監督・田壮壮氏が、日本庭園・日本家屋の美しい佇まいを品格をもって映し出す。
碁盤・袴姿の棋士・障子・紅葉・池の水面。
凛とした空気が清清しさを運んでくる。
思わずこちらも姿勢を正したくなるような空間。

その「袴姿」が「軍服」になるように、時代の様子もうまく織り込まれている。

だが、棋士たちにとっては荒れ狂う日常より、碁盤の宇宙の方が身近なようだ。
鼻血を出すほどの長考をする棋士、
相手が倒れていても、それに気づかないほど集中する棋士、
一瞬の爆風が襲ってきても、
ややあって
「では続けましょう」などという棋士。

愚かしいほど囲碁にのめりこむ人々の、「生きる」姿に
笑ってしまいながらも感動せざるをえない。
彼らにとっては「棋士」に中国人も日本人もなかったのである。

多くの中国人が日本で迫害された歴史を重々知りながら、
田監督は敢えて「中国人を愛し、助けた」日本人を多く描く。
だから、日本人に心地よい映画に仕上がっているのかもしれない。

この映画自体、衣装・美術のワダエミ氏ほか、
多くの日本人スタッフと協同して作られたこともあるだろう。
呉氏自身、日中の壁を越えて、平和を願いながら生きてきたこともあるだろう。

「呉氏は現在(2004年)90歳。彼の1年を1分で表しても90分かかる。
だから彼の生涯を描くのではなく、彼の心情を描こうとした」と、田監督。

どうして新興宗教に走ったのか、など
観たからといって「呉清源という人がわかった」という映画ではない。
観客は「語らない」呉清源の丸い背中を追いながら、
彼の気持ちを、ああも考え、こうも考える。

ただ、生きてきた。昭和を、生き抜いた。

囲碁の話ではあるけれど、
囲碁を知らなくてもまったくかまわない映画。

そこにまるごと「碁清源」という人間がいる。
観終わって、自分の五臓六腑に「呉清源」がしみわたり、定着する。
いい映画を観た、と思う。

小品ではあるが、いい役者を揃えている。
呉清源を母のように見守る女流棋士・喜多文子に松坂慶子。さすがの貫禄。

呉清源の兄弟子にして永遠のライバル、そして2人で新布石を発表した血友ともいうべき
木谷実には、川谷拓三の息子の仁科貴。青年から晩年まで、人の一生を見事に演じ、感心。

冒頭の対戦にちょっと顔を見せるだけの本因坊秀哉は、
なんと元ザ・スパイダースにして「太陽にほえろ」のテーマ曲演奏で有名な井上尭之!
セリフなしだが、存在感たっぷりで映像になじんでいた。

ちょっとだけ、という意味では来日当初呉青年の支えとなった西園寺近毅に米倉斉加年。
「ハゲタカ!」で大ブレイクの大森南朋も、名棋士の一人として出演。

囲碁好きで呉清源との親交が深かった小説家・川端康成には野村宏伸。
当時の写真などを見ると、若かりし川端康成、野村にそっくりである。

日本ロケにつきっきりだったワダエミ氏によると、
「すごくよかったあのシーンもこのシーンも全部削られている」とかで、
メイキングDVDができたら、見てみたいものだ。
(パンフレットにある写真も、「こんなシーンあったっけ?」のものもあり)

そぎ落とした美。
それこそが、この映画の真髄なのかもしれない。

*中国のプロダクションなので「アジア映画」の枠としましたが、
一部の中国ロケ部分を除き、全編日本語です。






Last updated  2007.12.09 14:08:27
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2007.11.04


大統領の理髪師(DVD) ◆20%OFF!

“大統領の理髪師”と聞くと、“王様の耳はロバの耳”を連想してしまう私。

「大統領」とは、名前は出ないがずばりパク・チョンヒ大統領。
彼の時代を多少でも知る私としては、
「8・2分け」の髪型が、「理髪師」というキャラクターとこの物語の展開を創造させたか、
と思うほどである。
映画の冒頭、「これはフィクションです」とテロップが出るのも、むべなるかな。

フィクションではあるが、
彼の反体制運動に対する容赦ない弾圧・拷問・処刑という一面と、
カネや縁故にとらわれない清廉な政治家としての一面とを、
非常にうまく描いている。
韓国も、ようやく軍事体制の時代を客観的に描ける時代が来たんだな、と感慨もひとしお。

その反映となるのが、理髪師ハンモをめぐる悲喜劇だ。
青瓦台(韓国の大統領官邸があるところ)近くに住む理髪師のハンモ(ソン・ガンホ)は、
権力への盲目的な追従心と素朴な性格を買われ、官邸で大統領の理髪を任されるようになる。
そしてハンモは12年間、「国家機密」を一つも漏らさず、
大統領が暗殺される日まで理髪師を務め上げる。

ハンモの天然ボケのような、実直だが能天気な性格をフィルターにして
1960年から1980年という、大韓民国の政治の移り変わりが描かれる。

不正選挙あり、クーデターあり、北からのゲリラ侵入あり、暗殺あり。
政治や権力闘争とは無縁のハンモは、
周りの人のいうままに、あっちについたりこっちについたり。
そのボケっぷりが、思わず噴き出してしまう。
デモやらゲリラやらという深刻な問題もなんのその、
コントかよ?という演出に大いに笑う。

「大統領のやることは絶対正しい」「閣下は国家だ」などという言葉をそのまま復唱、
ただ日々平穏に、上にははむかわず、家族を愛し、流されて生きていく。
しかし、
町ぐるみでゲリラ掃討作戦に巻き込まれていく中、
最愛の子ども・ナガンを警察に突き出すことを余儀なくされる。

「韓国は民主国家だ。悪いことをしていないのだから、大丈夫」

ソ連のKGB、アメリカのCIA、そして韓国のKCIAが並び称せられていた頃である。
金大中事件の起こる、もっと前。
このセリフの持つ意味は大きい。

映画の後半は、父と子の放浪である。
ナガンの足を治すために、ハンモはナガンをおぶって国中の漢方医をめぐる。
最後の最後に出会った仙人のような男に
「体の病は私が治すが、心の病はお前が治せ」と言われる。

ここに来て、
なぜこの映画のナレーションが、子どものナガンであるのか、
ハタと気がつかされるのだ。
最初から最後まで、ちょっとトロイけど、いつもニコニコしているナガン。
ナガンの「心の病」とは?
それをハンモが治せるとは?


一人の小市民が「自分」というものを持って生きられる覚悟と、
そんな覚悟などなくても「自分」らしく生きられる自分の幸せに
心熱くなる作品。

話は深いが、トーンはあくまでコミカル。
最後は「理髪」に関わるオチまであって、ハッピーエンド。
「昔むかしある国では・・・」で始まり、「そして幸せに暮らしましたとさ」で終わる。

拷問の場面などは非常にあっさりと描かれているけれど、
気がつくと国家を盲信していたあの人も、この人も、処刑されてしまう。
暗黒時代の理不尽さを、まざまざと思い知らされる。

同時代を生き、知人が巻き込まれたことのあるような人が見たら、
忘れたい記憶が甦るような、そんな映画であろう。






Last updated  2007.11.04 14:12:45
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2007.10.04


トンマッコルへようこそ 日本盤DVD

蝶がいざない、蝶が守る村「トンマッコル」では、
人間が当たり前に望む穏やかな日常が営々と続いている。
武器など見たこともないという村人たち。
「トンマッコル」とは、「子どものように純粋」という意味だという。

そこに迷い込んだ兵士たち。
兵士にとっては、朝鮮戦争という残酷な非日常こそが日常。
北の兵士3人、南の兵士2人、そして1人のアメリカ兵。
あっけらかんとした村人の前で、
三つの制服を着た男どもは、こっけいなまでに争いをやめない。
兵士は、争うことが存在意義なのだから。

「制服」の中に隠し持っていたそれぞれの人間性が、
次第に「制服」よりも大きくなっていく。
いつしか、彼らは「制服」を脱ぎ捨て、村の生活に同化していく。

「トンマッコル」は「ファンタジー」だととられられている。
この映画を宣伝するにあたってトンマッコルを「奇跡の村」と銘打っているということは、
映画の中の兵士だけでなく、観ている私たちも、
「戦うこと」「憎むこと」が日常になっているという証拠なのではないか。

(もしかして、この村は、兵士たちの見た夢なんじゃないの?)
(実はこの村は天国で、兵士たちはそれぞれ、死んでしまっているからこの村に来た、とか?)
疑い深く、最後までそんなことを考えながら見ていた私など、
まったく人間の性善を信じていないなー、と笑ってしまう。
私も兵士といっしょに、トンマッコルに迷い込んだ一人だったのかもしれない。

しかし、
監督が伝えたかったメッセージは、
「みんな仲良く暮らしましょう。トンマッコルみたいに。できるよ」ではない。
「トンマッコル」はリトマス紙でしかない、と私は思う。

だから彼らは再び制服を着る。
なぜ。
なんのために。

生きるか死ぬかがすべてになって、
何のために人を殺しているのかもわからなくなってしまった彼らが
ようやく「戦う理由」を見つける物語。
それが「トンマッコルへようこそ」なのだと私は思う。

南のピョ少佐(シン・ハギュン)、北のリ大尉(チョン・ジェヨン)が
ハンパなくかっこいい。
二人とも素顔の時とずいぶん印象が異なり、
きちんとした役作りをする実力派の俳優さんたちだな、と感心した。

CMを多く手がけてきたというパク・クァンヒョン監督のポップな映像と
戦争で傷ついた兵士たちのリアルな描写との落差が、
日常・非日常のコントラストをいよいよ深く心に刻ませる。
特に
ピョ少佐の心象風景を青空と緑の大地の上にオーバーラップさせたシーンは、
忘れられない。

音楽は、パク監督が尊敬してやまないという久石譲。
ファンタジーとしてはよく合っているけれど、
すぐにジブリ作品が連想される曲想なので、
映画のオリジナリティがかえって薄まって伝わってしまったのではないだろうか。

単に「癒し」の映画としてではなく、
意志をもって生きていくことを選択した男たちの物語として、
もっと評価されていい映画だと思う。

かつて「西部戦線異常なし」という名作があり、
ラストに出てくる蝶は、
戦争という非日常に生きる人間が見てはいけない日常の象徴として、
深く見る人の心に残った。

この映画も、蝶が重要な役割を負っている。
「トンマッコル」は決しておとぎの国ではない。
みんなの祈りで守っていくものなのである。






Last updated  2007.10.04 11:53:00
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2007.10.03
もう一つ、東京国際映画祭でロードショー前にお目見えする映画を。
刑務所で出会い、30年もの間離れ離れになりながらお互いを思いあった男女、
という実話をもとに、
日中合作で作られた映画「鳳凰わが愛」。

寡黙ながら直情径行型のリュウ(中井貴一)は、
自分の許嫁(いいなずけ)にちょっかいを出す金持ちの男の悪ふざけが許せず、
公衆の面前でコテンパンにのし、
それがもとで何十年と刑務所に入ることになってしまう。

最初は棟こそ違え、同じところに男女の刑務所があり、
労役もいっしょにやることが多かったのが、
途中から女性刑務所が別の場所になることから、
互いに思いあうリュウとホンは数十年を互いの生死もわからず別々に生きることとなる。
(念のため、ホンさんは最初に出てくる許嫁さんとは別人です~)

日本では優しくて理知的な男性を演じることが多い中井が、
のっけから無言で殴り、蹴り、不気味にニヤリとするところなど、
ギョッとするほどオソロシイ。

出色は刑務所の「先輩」リアン役のグォ・タォ。
チャン・イーモウ監督の「生きる」などで大活躍のグォ・タォは、
どんなセリフにも、ささいな仕草にも深みがあって
生きることの泣き笑いを、貧乏神と福の神を演じ分けるようにして表現する。

中国大陸で辛亥革命の嵐が吹き荒れた1911年(明治44年)から、
第二次世界大戦後、国民党と共産党が争って共産党が勝つ1949(昭和24年)まで、
リュウが刑務所にいる間に、
シャバではどんどん政権が変わる。
そのたびに、刑務所の主が変わっていくのがおもしろい。

「政権」なんてあまりに短命で、人間が生きるよりどころなんかにはなれないことを、
男と女の、つまり人間のもっとも原初的な営みと比較することで暗に浮かび上がらせる、
ジヌ・チェヌ監督わざありの映画。
時系列すぎてちょっと間延びするところもあるが、
その時系列を楽しむ映画でもある。

中井は主役だけでなく、プロデューサーという地位を得て乗り込んでいる。
いまや「国際派俳優」となった真田広之も同じようなことを言っているが、
外国人スタッフとアウェイ状態で撮影する映画の場合、
「主役なのにその場のモノ作りに意見が言えない」というのは、
かなりフラストレーションがたまるようで、
2003年「ヘブン・アンド・アース」で中国での仕事をした経験をふまえ、
今回に至っているとのこと。
この映画になぜ日本人が主役を務める必要があるのか、
それは映画の途中でわかってくる。

中井が中国にこだわる一つの理由が、
自分の誕生日(9月18日=満州事変勃発の日)だというのが、
彼らしいエピソードである。

鳳凰 わが愛
ロードショーは11月3日から、恵比寿ガーデンシネマにて






Last updated  2007.10.03 08:35:46
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