中国では自動車の普及と共に自動車の運転免許を取得する人も急激に増えています。

　中国には仮免許のルールは無い為、基礎講習を受けるとすぐに路上での教習になります。
また、試験も路上で五回ほどに分けて行われるようで車庫入れ、縦列駐車等の試験の後は、高速道路での試験、その後は市内の走行試験などと有るようです。

　教習車両は、教習車専用のナンバーで専用車両を用いることになっていますが、実態は一般車も使用されています。

　日本では路上教習車に対しては幅寄せや近接など妨害行為を禁じていますし、実際に皆さんが自分の前に教習車がいたら、きっと避けるか、距離を置くでしょう。

　先日広州市で起きた事件ですが、路上教習を行っていた車両に後続車が速度が遅いことから、腹を立てて接近し、クラクションを鳴らして追い立てた為、教習者はパニックになりエンストを起こしてしまったそうで、その後後続車は追い越して停車させ、教官と口論の末殴りつけ、顔面血だらけにしてしまった事件がおきました。
　その時加害者は身分証を提示し公務員であることを示し、７００元を支払うと言ったらしいですが拒絶し警察に連絡し、自動車学校側は刑事責任を追求するように要求したとのこと。警察が介入しその後２０００元を支払うとの話になったがこれも拒絶。

　それにしても暴力沙汰は日常茶飯事です。
　警官が暴力を振るうことも有りますし、市民が警官へ暴力を振るうことも。

　日本ではこのようなことは皆無とは言えませんがまずあり得ないでしょう。

　次に、高速道路ですが日本と同様に自動車の普及で交通渋滞が日増しにひどくなっています。
　これに道路の工事なども加わり渋滞に加速させています。
　特に広州市ではまもなく始まるアジア大会に向けた幹線道路の拡張、整備工事が突貫で行われていることも要因となています。
　高速道路ではありませんが片側４車線の道路で工事を行ない、一部は一車線規制となっているため一日中渋滞が続くのです。
　そのた広深高速は慢性的な渋滞が発生しています。
　このため、一部の運転手は道路が渋滞していることを事前に掲示せずに発券したとして途中で降り給油と時間が遅れたことから高速費用の不払いと遅れた保証金併せて１１元を要求したとのこと。
　結果的には高速費を不払いで出たらしいですが、法的には費用は払わなければならないそうです。ただし、発券時に説明なく入れたことは契約違反になることから別途、損害請求は可能とのこと。
　日本では渋滞したから高速費用を免除等はないでしょう。
　但し、広州では先日料金徴収所で待ち時間が規定を超えたら費用免除の実例はあります。

　それにしても中国では色々な不可解な事が起きますね。

下の写真は料金所で費用の支払い拒否をしているところ。