敷くだけで、寝具・衣類を害虫から守りますDe co ra 押入れシート(防虫・抗菌・防カビ加工)
大阪のマンション、9月はじめから外壁塗装工事している。配られた予定表では、9月20日終了だった筈なのに、まだ全部は終わっていなかった。
うちの棟は完了していた。
ベランダに置いていたものが、場所を変えてぐちゃぐちゃになっている。履物が無い。玄関のを持って行ってベランダへ出た。箒が無い。ゴミ・ペットだかペルーだったかの下にあった。上からのけて、放棄…じゃない箒を出した。潰れていた。竿に掛けてあったタコ足干しやハンガーも下ろしてガチャガチャ置いてある。
「ベランダを片付けてください」と予定表に書いてあったけど、こんなものまで片付けなければならないのだとは知らなかった。
ゴミ取りにしていた十能が無い。ペール……そうだ、ゴミ・ペールだった……ペダルを脚で踏んだら蓋がパクッと開くやつ…をのけ、重ねたバケツのけ、洗剤類の入った缶をのけ、ブロックの下敷きになっているのを見つけた。潰れてはいなかった。雑巾が無い。新しいタオルをおろした。
物をあっちへやりこっちへやりし、潰れたホウキでこすってベランダを洗った。
重ねたバケツを持つとやけに重い。液体洗剤のボトルを出す。びしょ濡れの新聞紙……雑巾……あっ。履物。水に浸かっていた。
作業の邪魔だったとしても、若い作業員はなにも考えずにするんだ。ホウキを潰したり、履物と雑巾を一緒にバケツの水に浸けたり------。
隣が洗濯機をまわしている音がする。掃除している気配はない。母娘の二人暮らしということだけど、二人とも毎日留守で、話声を聞いたこともない。
いい天気で、下を見ると、60代ぐらいの夫婦が花壇でなにやら仕事をしていた。4年ほど前までは、いろんな花が植えてあったけど、寂しくなっている。住人がみんな年取って、花を構ったりできなくなったようだ。
トシヨリが居なくなったところへ若い人が入居しているが、若い人は花作りに興味がない。
今に、なんの花も無いという時が来そうだ。
そういえば、階段ですれ違ったおばあさん、私が「こんにちは」と言ったのに返事しなかった。
写真は、お墓を散歩する赤いスカートの女