吉祥寺おばけ屋敷 1971-1974
五つの赤い風船『ゲームは終わり』に収録された日比谷野音でのステージは、山本コータローさんの司会で風船への呼びかけからコンサートが始まる。解散宣言にかぶさるようにバンジョーが鳴り、流れるのは斉藤哲夫さんの「吉祥寺」。 ♪ 吉祥寺を通りぬけて ♪ 右へ左へほんの少し ♪ そうさ今日は良い天気 ♪ とてもよい気分だから ♪ 君に会いに行こうここに出てくる「君」を、私はずっと野沢享司さんだと勝手に思い込んでおりました。それが違うんですな。 ♪ 待つことの程もなくに ♪ ロングへアーが疲れていた君は ♪ 寝不足気味乍らも ♪ やっと朝のごあいさつ ♪ そうご機嫌いかがこの「君」は、渡辺勝さんなのだそうな。吉祥寺駅を北側に出て、以前は近鉄デパートがあった。1975年、近鉄バファローズが優勝した時には、千葉県から友人がバーゲンにやってきたものだ。今は違うお店になってしまったのだが、近鉄デパートの裏手に、そのアパートはあったそうだ。先日発掘した『極私的エロス・恋歌1974』と一緒に発掘したのが、EARLY TIMES STRING BANDの『BREAK TIME』。普通はCDの解説なんぞ読まないのだが、これがすごい。川村恭子さんが書いた解説には、「吉祥寺おばけ屋敷 1971-1974」というタイトルが付いている。まるで「トキワ荘の青春」のような、吉祥寺のアパートが描かれている。上に書いた日比谷野音で「吉祥寺」のバックを演奏しているのがアーリー・タイムス・ストリング・バンド。最初に聞こえるバンジョーは村上律さん。五つの赤い風船に参加している竹田裕美子さんが、アコーディンを弾いてデビューした演奏です。作家になった青野聡さんがヨーロッパに行くというので渡辺勝さんにアパートの鍵を預けたのが、1971年。そしてアーリーのメンバーを次々におびき寄せ、お化け屋敷にしてしまったのだそうな。百坪平屋建てという今では考えられないアパートの一室には布団を張りめぐらせ、十畳ほどのスタジオスペースとなっていたそうだ。鍵のかかっていないアパートには住民以外にもいろいろな人が出入りしたり、長期滞在したとも書いてある。中川イサトさん、斉藤哲夫さん、野沢享司さん、そして「ごまのはえ」の伊藤銀次さん。もちろん解説だけじゃなくて、のんびりと楽しいCDです。#5「灼熱砂漠」は「TWIST & SHOUT」から「FLY ME TO THE MOON」のメドレー。#6「僕のメリールー」は「Hello Mary Lou」です。EARLY TIMES STRINGS BAND『BREAK TIME』off note ON-41 (2001年)1. ボガのテーマ -opening-2. 鐘が鳴る丘まちぼうけ3. 雨4. キングコング5. 灼熱砂漠6. 僕のメリールー7. 昼間から夢のようさ8. 花から人へ 人から花へ9. かわいいあの娘10. ぼくの家11. あなたの船12. ボガのテーマ -closing-/=EARLY TIMES STRINGS BAND=今井忍 vocals, guitars, ukulele etc.竹田裕美子 vocals, piano, keyboards etc.松田幸一 vocals, guitars, harp, percussion etc.村上律 vocals, banjo, rap steel guitar, guitars, etc.渡辺勝 vocals, guitars, organ, piano etc.-OLD TIMES BRASS BAND-川下直広 saxophones, electric violin中尾勘二 saxophones, klarinette, trombone関島岳郎 tuba, trumpet, recorders船戸博史 bass つの犬 drums, percussions30日の日記 (PM 05:56)(^_^)v携帯からの書き込みテストです。やっと楽天からメールが届いたわ~。30日の日記 (PM 06:02)なるほど、下に追記されるんだ。何度でも書けるのかな。