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時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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April 20, 2007
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 新しいものがいいとは限らないが、古いものも全ていいとは限らない。ましてや、それが、人を不幸せにするような因習であれば、弊害しか残らない。

 「津和野殺人事件」(内田康夫)はそんな古き因習に縛られた、津和野の旧家をめぐる浅見光彦シリーズの旅情ミステリーである。



 樋口実加代の母・久美には、行ったはずの無い、津和野太鼓谷稲成の記憶があった。二人は、その記憶を確かめるため、津和野にやってくる。

 一方、巣鴨のとげ抜き地蔵へお参りに行った浅見光彦の母・雪江は、染井霊園で男が死んでいるのを発見する。死んでいた男は、津和野きっての旧家朱鷺家の分家の当主朱鷺勝蔵であった。勝蔵は、他人の墓を暴こうとしているところを殺されたようだ。その墓の持ち主である神津家の当主初男の叔父洋二が、島根県江川に死体で浮かんでいるのが発見される。
 
 光彦は、津和野に向かい、樋口母娘と朱鷺家の因縁に関わっていく。そして更なる殺人が・・・

 津和野は、ついこの間行ってきたばかりであるが、小京都の風景がうまく織り込まれているのみならず、津和野の歴史や、維新後の新政権で果たした役割なども、良く取材されていて、非常に面白い作品になっている。小説の面白さのみならず、この作品を読めば、いっぱしの津和野通にもなれるであろう。
 
なお、朱鷺家は架空の存在であるが、設定は、中国地方の鉱山王だった堀家をモデルにしたようである。でも、朱鷺は佐渡のもので、津和野なら白鷺だよね。

 
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「写真は津和野・殿町」
津和野殿町

 




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Last updated  December 4, 2010 06:51:59 PM
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