夜の庭を照らす
園造師匠からファックス到着。「夕刻から夜にお会いしたい。」「なぜに夜?」と電話で問い合わせたところ、「庭に設置するライトが充電完了したので付けに行きますが、点灯したときの様子をチェックしたいから日が沈むころに・・・」というご返事。それで納得できましたが、「充電」という謎の言葉が気になるところです。そんなわけで、本日の日没前にガーデンに登場した師匠。L.L.Beanのトート・バッグのなかから、一本また一本と取りだして、つぎつぎと地面に刺していったのがコレ。園造式ガーデン・ライトはソーラー・システムなので、ややっこしい配線なんていりません。師匠の自宅マンションのベランダで日光浴をさせて、内蔵の蓄電池にたっぷりと充電したヤツを、好きな場所にただ突き刺すのみ。あとは待合室の椅子でおしゃべりしながら、日が暮れるのを待ちました。いまかいまかと待っているのに、なかなか明かりは灯らない。これが点灯してくれないと、師匠はおうちに帰れないの。夕闇が濃くなった刹那、「おぉ、光った!」あまり強烈にライトアップすると、旅館や料亭のお庭みたいになっちゃいますが、この園造式ライトは、周辺をほのかに照らすだけなので幻想的です。しかも、その光はクールな色調なので、師匠のコンテンポラリーな庭にはぴったり。待合室の椅子に座って、バード・バスを眺めると、水面にうつった光が微妙に揺れて美しい。夜の医院を訪れる機会があれば、ガーデンのほうも見てくださいね。