風の外側 観賞3 I Have A Dream!
奥田瑛二監督は教育関係のプロジェクトにも携わっておられるとのこと。あるセミナーで小学生から高校生までの参加者に「夢はありますか」と訊ねたところ、「夢はない」と答えた子供が数人いて、非常な危機感を覚えられたそう。また「夢はあるの?!」となじられたことがきっかけで、家族が不幸に陥った凄惨な事件も今作の出来上がった動機のようです。映画の大きなモチーフが「夢みること」。そして、映画作りも、まさに夢。長年の役者としての地位を築き上げた先に、50歳で監督を志し、心に響く作品を作られるようになったのも最も大切なより所、スピリチュアリティの根幹であるご家族が一丸となってその夢を支えてこられたから。「我が家は四人全員、夢見る家族です☆」と語っておられた奥田さん。脚本を作る際には、ご家族に原稿を渡して「朱を入れて返すように」言われるのだそう。「今どきの女子高生はこんなことは言わない」などと家族ならではの率直な意見が書かれていたり。今回の作品も、監督が「青春映画」と言うたびに主演された安藤サクラさんは「いいえ、これは青春映画ではありません。人と人の心の通い合いを描いた映画です」などと言い直されるのだそうです☆ご家族でひとつの作品を作るために喧々諤々、語り合われる様子が目に浮かぶようでした。奥田監督のもうひとつの夢が叶ったお話も。映画の公開は昨年11月だったそうですが、当然、ロケーションが行われた下関での公開を予定していたところ、市内に一館しかない映画館がちょうどその前月の10月に閉館されることに。そこで奥田さんは、その映画館の経営を引き継いで館長に。「風の外側」および前作の「長い散歩」がすでに上映され、他の監督の作品も公開が決まっているそう。「映画監督としての夢、とにかく出来上がった作品を上映する場所がひとつは確保できているという夢が叶いました。」当地での舞台挨拶の次は、福岡、鹿児島、沖縄へ移動してのプロモーションが続くとのこと。「風の外側」が一館でも多く上映され、一人でも多くの方にご覧いただけることを祈っています。 「風の外側 下関スカラ座HP」「風の外側 観賞1」「風の外側 観賞2」「長い散歩 観賞」おまけ☆ 小学生のときからのファンである奥田瑛二さんのご出身地で 奥田作品の上映会を開催するのが私の目下の夢のひとつです。 会場の見当はつけて、市に企画書を提出したこともあるのですが、 いまだ実現せず。諦めずに、アクションし続けますよ☆...I have a dream that one day every valley shall be engulfed, every hill shall be exalted and every mountain shall be made low, the rough places will be made plains and the crooked places will be made straight and the glory of the Lord shall be revealed and all flesh shall see it together. ... Martin Luther King's Speech -- I Have A Dream! August 28, 1963