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2017.09.13
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カテゴリ:主張

不誠実極まる新社会党を想う・・・ 2017-9-9  (はんぺん)

 

「新社会大阪NO,134」が、送られてきた。情報提供という意味では、とても良いことだ。言うまでもないが、僕たちが学生の頃は、情報は、極めて限られていた。この種の情報は、大歓迎だ。

 

昔の東(社会主義体制)は、「鉄のカーテン」のため、都合の悪い情報は、全くと言ってもよいほど伝わってこなかった。社会主義にとって、都合の良い情報ばかりが持ち込まれ、その限られた情報の中で、僕たちは「判断」を迫られた。

 

そのおかげで、大きく判断を間違えた。志賀義雄たちや、向坂逸郎たちは、そういう偏った情報を信じ込み、若者たちを「指導」した。そう、間違った情報を周りに垂れ流してしまい、取り返しのつかない災難を拡大してしまった。

 

彼らの「指導=扇動?」に惑わされて、多くの若者たちが、道を誤った。

社会主義ソ連や東欧が崩壊して、それまで隠されてきた「不都合な真実」が、白日の下に晒された。その間違いに、衝撃を受けた多くの若者たちが、「運動」から遠ざかって行った。

 

そういう人間を、ぼくは、何人も知っている。裏切られた思いで自殺した人(社青同の人だった)もいた。「僕の人生を 青春を返せ・・・」という思いの(真面目な元青年)が多かった。社会主義の崩壊を受けて、多くの(リベラルたち?)の運動は、総崩れになっていった。

 

新社会党という政党は、日本社会党が、解体(19961月)された後、3つに分裂した中の一つ(19961月結党)だが、社会党左派の流れを引き継いでいる。それまでの社会党内のシビアな左右対立の中で、社会党員だった僕は、この党の「原則的」姿勢に共感して、サポーターとして支援した経過がある。(今では、苦い思い出になっているが・・・)

 

ソ連崩壊後も、きちんとした総括ができずに、いまだに「社会主義社会実現」を掲げて活動するという、時代錯誤的な政党に成り果てている。

「北朝鮮」を持ち上げた長い時期があった。今は、さすがに正面から賛美することなどできるはずもなく、一応、形だけは「批判」してる。

今回の「新社会党大阪」誌を読んで、そのでたらめさに、あらためて呆れてしまった。

 

ふつう冊子の第一面は、巻頭言よろしく、その組織の主題(主張)が明示されるものだ。第一面を読めば、そのグループの「おおよそ」が分かる。

 

今回のNO134の表紙には・・・8/29の朝、異変が起こりました。早朝の北朝鮮によるミサイル発射の報道のため、夏休み恒例のラジオ体操が、(何のコメントも無くカットされた)のです。」というのだ。

「ミサイル以上に不気味だったのは、「今はラジオ体操しているどころではない」と言わんばかりの番組編成のあり方です。有事にでもなれば、放送もこうなるのかと思わされました」とあった。

 

これを読んで、僕は思った。

もし、新社会党が政権を取っていたら、どう対応するのだろうか? 番組放送は、どうなるのだろうか? ということ。 北朝鮮がミサイル発射しようが、核実験を繰り返そうが・・・・・それらを無視して、そのままラジオ体操を続けるのだろうか?? ということだ。

彼らが、政権をと執ることはあり得ないだろうし、執ってもらっては困ると思う。そういう政党に国の危機管理で任せるわけにはわけにはいかないからだ・・・・とつくづく思う。

 

皆さんは、どう思われるか? 

 

続けて、彼らの情勢認識を描いている。「アメリカという窓から世界を見ると「北の脅威」と見えるのでしょうが、ヨーロッパやアジアの窓から見ると、むしろアメリカのほうが脅威なのではないでしょうか。」・・・・そうだろうか? 

新社会党のこの認識こそ、僕には「脅威」に見えるのだが。

 

国連の安保理決議を何度も踏みにじって、核ミサイル実験を強行してきた北朝鮮の蛮行には、見て見ぬ振りをしながら、アメリカの脅威を強調する彼らの国際認識そのものが、僕には理解不能なのだが・・・

 

皆さんは、どう思われるか?  

 

10年以上も前、「新社会党大阪」の中心メンバーのひとり(今では、大阪のトップらしい)が、当時、僕に「北朝鮮も悪いが、アメリカ帝国主義は、もっと悪い・・・・」とメールしてきた・・・この認識が、そのまま、今回の「巻頭言」に繰り返されているのだ。

ということは、この党は、この数十年の間、何の進歩も無く、首尾一貫して、今日に至っているということだ。何ということだろう!! ため息が出る・・・

 

さらに、「こちら日本では、あまり報道されていませんが、目前でされる軍事演習は 脅威に違いありません。いわば、警告の威嚇射撃的要素をもった行動とも言えます」とある。

この言い方は、北朝鮮の発言と全く同じだ。(米韓合同演習があるから、防衛上核ミサイル開発をする・・・)というものだが、果たしてそうか? この言い訳には無理がある。そもそも、核ミサイル開発は、「国連の安保理決議違反であり、それが、何度も繰り返されてきた。

 

そのことと、軍事演習とを対等に扱う(見る)こと自体、間違っている。過去の核ミサイル実験では、北朝鮮は、様々な言い逃れをしてきた・・・「人工衛星だから平和利用だ・・・」とか。そして、新社会党のぼくの友人は、「あれは、人工衛星だから、ミサイルではない」と強弁したのである。

今回は、それが、たまたま「米韓軍事演習に引っかけただけ」のことに過ぎない。 すなわち理由は、いくらでも、つけられるということだ。

 

今回の「巻頭言」は、まるまる、北朝鮮の主張を採用して、(米韓軍事演習があるから、仕方なく核ミサイル実験がある・・・)という結論にもっていこうとする・・・ぼくには、とても理解不能、不誠実な考え方だと思う。

 

この間違った主張に従えば・・・(米韓軍事演習をやめれば、北朝鮮は核ミサイル開発を止める)という「取引」になるだろう。(もちろん、それで北朝鮮は、核ミサイル開発をやめるはずがないのだが・・・・)

 

この間のいくつかのテレビ番組では、この流れに持ち込もうとする日本の「リベラル派」たちの主張が展開されているように思える。それが、あたかも、唯一の「公平な解決」だと・・・・

それは、違うんじゃないか・・・・・?

 

米韓軍事演習は、米韓2国間の取り決めで、実施を決定したもので、国際法上、何の疑念も発生させることが無い合法的なものである。

すなわち、(良いか悪いかの判断は別にして)自国の防衛上、必要であると判断して、合法的に自分たち(米国や韓国)が決定したものであり、だれからも

非難されるべきものではない・・・ということの認識だ。

 

それを、挑発だと決めつけるのは、北朝鮮の主張そのものである。何度も言うが、北朝鮮は、その時、その時で、いくらでも蛮行に対する言い訳(理由付け)を出してきた。それに乗せられて、北朝鮮の主張を繰り返そうとしているのが、日本のリベラルたちであり、この新社会党の巻頭言ではないのか!

 

「核兵器禁止条約に反対しながら、朝鮮の核開発にモノを言っても説得力はありません」という記述には、北朝鮮の国連決議違反を非難しない新社会党の無原則、核ミサイル実験に対するが、暗黙の容認が、見て取れるのは、僕だけだろうか?

僕が、不思議で仕方が無いのが、このような彼らが、「安保反対」「自衛隊反対」を言いながら、それなら平和実現のために何をするのかと問えば、「話し合いで・・・・」「国連で・・・」と言うのだ。

 

国連決議に繰り返し違反してきた北朝鮮に見て見ぬ振りをしながら、その解決を「国連で・・・」というのは、本当に、国民を馬鹿にしているとしか思えないのだが・・・

 

皆さんは、どう思われるか?     (はんぺん)






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最終更新日  2019.08.11 14:55:27
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