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2005年07月06日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
12年前にここに移って来た
ここの在所の山上1組に入れてもらってる

古くからの山村のしきたりや慣習で大事なのは
3大礼というらしいが「婚礼/祭礼/葬礼」
この3つが人の生の折り目、節目、けじめ

さすがに婚礼はもう家ではやらない 結婚式場で

いまも村の春祭は共同体みんなで守りつたえてる

弔い=葬礼=葬儀の式次第は町場のそれとおなじく
じっさいは葬祭業者さんにまかせるんやけど

それ以前のやりかた組内の人々で「野辺送り」したころの
葬礼のなごりが今もある

組内にお葬式が出ると
班(向こう三軒両隣の感覚で7~8軒)の各戸から
夫婦ともども仕事を休んで2日間のお手伝いに行く

1日目 きのうは朝8じに鎌を持って1組の集議所へ

男衆(おとこし)は葬礼に必要な飾り物を作るため
字の寄り山(入会権のある在所の山)に行って
樒:しきびの木を切って亡くなった人の枕飾りを作る
竹筒にしきびを2対 生花2対とともに活け霊前に

7/7

寄り山には葬礼につかう樒も神前に供える榊(さかき)もあるけど
ぼくには見分けられない 

樒は切ったとたんに独特の強い芳香がする
この芳香が亡骸(なきがら)の匂いをまぎらわしたので
とむらいには樒をたくさん供え使うとか

また笹竹を12本切ってミドリと赤のテープを巻き
埋葬のときにサンマイ(墓場)の辻火として立て
ロウソクを灯す その準備

2日目 今日も8じに集議所にいって 

サンマイ(墓原)での準備

土葬だった時代は座棺が入る大きさの
墓穴を男衆で掘ったが いまは火葬なので
ちいさい穴を掘るか墓石の周囲の掃除だけをする

野生のきれいなオレンジの花がしげってる
それをひっこぬいて掃除した

だれだれの土葬の時はこーやったとかあーやったとかの
おっかなオモシロ話しをしながら・・・

ほんのすこし前は土葬が基本だった
土葬の場合 墓石は建てない
火葬が多くなってきて墓石が増えつつあるが

771

なんか自然石があるだけのお墓ってイイ感じ
ぼくとしてはこっちに入りたいカンジがする

組内の人間で出棺時の葬列の役を割りふりする

遺族が持つ位牌や故人の写真以外のさまざまな飾り物
とむらい花はだれが持って何番目とか決めるけれど
いまはサンマイまで皆で葬列を組んで行き
みんなで土葬するというわけではないので
役名を書き出した紙を祭壇のある部屋の鴨居に貼るだけ

遺族/親戚は門口で出棺挨拶したのち
霊柩車とともに火葬のためにマイクロバスで斎場に立つ

772

女衆(おなごし)は衆議所の台所で
葬儀の2日間の遺族/親族/手伝いの組内みんなの食事を用意し
湯茶接待 裏方の万端をとりしきって遺族を支える役目

組内の人間は喪服ではなくずっと平服
山に行くための作業着 台所の割烹着で通してよい

とむらいの手伝いは粛々と言葉少なく
悲しみに暮れてってカンジかとゆーと
まったくそーではなくサバサバしてるので驚く

組の男衆も女衆もふだんとおなじく
笑いあったりだべったりしながらそれぞれの仕事をする

遺族のかなしみや 
組内手伝い衆のそれぞれの胸の中の
故人への思いと悲しみとは別の次元で
弔いの手伝いは日常的にサバサバととりおこなわれる

死は生の一部 
生のひとつながりの先きに当然やってくる死
それもまた人の生きることの一部

85で大往生した人の死も
42で急逝した人の死も

そのようにヒトの死は受け止められ
また 乗り越えられる 

そのことを学んだ

7/7,2

なくなったのはぼくより6才したの42才
誕生日はぼくとおんなし1月1日生まれ

半年前に大腸ガンが見つかって
小5の男の子 中2の女の子のオトーサン

昨夜の通夜 ほんとに大勢の方々が
中2の女の子 オトーサンによく似てて

その子とオカーサンと弟と 門口にいて
親戚に会釈するとき 微笑んだりしてたんやけど

バレー部の友だちがきて 近づいて
なぐさめのコトバかけられたんやろなぁ
それで 泣いてしもた・・・

家の裏手には
オトーサンが手作りしたカヌーがあって・・・

7/7,3

 1ミリにも充たない ちいさな花・・・
 
 両手にもあまる おおきな花・・・
  
 花とは思えない かたちと色・・・

 いろんな花があり いろんな花を咲かす
 
 目をこらせば そのすべてが 花・・・

 ほんのひとときに散らす 色とかたち

 ほんのひとときに歌う いのちの歌

 ほんのひととき 花はひらき
 
 いのちの歌を歌い 朽ちて 落ち

 つぎの世代を準備して 

 ひっそりと この地上から 消える


 花がきれいなのは 『考えなしに』咲いているからだ
 
 ヒトの生きるこの世が『解脱』から ほど遠いのは

 ヒトは『考えなしに咲く』ことが むずかしいからだ


 あの歌が聞こえる・・・

 川はながれて どこどこ行くの
 人もながれて どこどこ行くの
 そんな流れが つくころには
 花として花として 咲かせてあげたい

 泣きなさい 笑いなさい
 いつの日か いつの日か
 花を咲かそうよ


 花は 花として 笑いもできる
 人は 人として 涙もながす
 それが自然の歌なのさ
 心のなかに 心のなかに 花を咲かそうよ

 泣きなさい 笑いなさい
 いついつまでも いついつまでも 
 花をつかもうよ

       『花』 作詞・作曲 喜納昌吉







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最終更新日  2005年07月07日 18時12分53秒
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