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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2018.10.16
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カテゴリ:みそひともじ

♪ 重連の貨物列車が光彩の一徹一路を走りゆく見ゆ


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 今やってる朝ドラ「まんぷく」のヒロイン・今井福子役の「安藤サクラ」を見ていると、とても懐かしい感じがするのは何故だろう。そういう顔立ちなのか、醸し出す雰囲気がそう感じさせるのか。何だか知らないが胸の奥の方に囁きかけて来るような、得体のしれない何かを感じる。

 こういうものを感じさせる人って、そうそう居るもんじゃない。歌手は声の質がすごく重要で、才能は声そのものに有ると言ってもいいぐらいだが、女優の才能はこういうところに表れるのだろうか。吉永小百合にも興味が湧かなかったし、好きな女優はいるもののこんな風に感じる女優は初めてだ。

 最初、彼女が「万引き家族」に出ていた女優だということさえ気づかなかった。ドラマや日本映画をあまり見ないので彼女の存在と活躍も全く知らない。当然、「まんぷく」で顔を見るのが初めてだと思った。


「万引き家族」
 確かに母親役でリリー・フランキーとの悩ましい演技も目を引いていたが、松岡 茉優と樹木希林の方に気が行っていてあまり記憶に残らなかった。今改めて思い返せば、確かにその演技の断片が脳裏に浮かんでくる。迂闊だった、もっとしっかり見ておくんだった。

 少し経ってから、イオンウォーターのCM(野球編)に出ていて「おとなって、なっがいよー」とやるあれを見て、「あっ彼女だ!」と漸く気付くのだから、頭の鈍くなったオッサン丸出し。

  
左の画像は若いころの母親そっくり

 それにしても凄い女優なのに、あの「まんぷく」の親近感のある演技は「やっぱただ者じゃねー」。31歳にしてティーンエージャーそのもののように演技し、しっかりドラマを引き締めて浮いた感じがないのは、さっすがじゃのォ。
 5歳にして父の舞台を見、女優になろうと決意したというから恐ろしい。芸能一家という周りの声が気になって、小学2年生のときにその夢を一旦封印し、アルバイトなどの経験を積んだうえで高校生になって初めて、女優の道へ足を踏み入れたんだって。

 2007年に父・奥田瑛二が監督を務める映画『風の外側』で初デビュー。
 2009年、園子温が監督を務めた映画『愛のむきだし』で、カルト教団の勧誘員・コイケを演じ、ひと際強い存在感を発揮したというから、持って生まれた天職なのだろう。

 2011年、2010年に映画『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』を始め5本の映画に出演し、第84回キネマ旬報ベスト・テン助演女優賞を受賞
 2013年1月、映画『かぞくのくに』の演技が高く評価され、第86回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞を受賞。また同賞で助演女優賞を受賞。主演女優賞、助演女優賞のダブル受賞はキネマ旬報ベスト・テン開始以来初めての快挙。TVドラマにも多数出演している。

 2014年、姉が監督を務めた映画『0.5ミリ』と、オーディションの募集記事を見て応募した『百円の恋』で主演など5本の映画出演し、2年連続でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞をするなどその年多くの主演女優賞を受賞している

  
                        第29回東京国際映画祭にて(2016年)
 翌年度、『百円の恋』で第39回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞
 キネマ旬報が企画したオールタイム・ベスト 映画遺産 日本映画男優・女優100(映画雑誌『キネマ旬報』創刊95周年記念)の女優ランキングでなんと第8位に選出されるという、もう日の出の勢いだ。



 2018年、映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭にてパルムドールを受賞。泣くシーンが審査員長で女優のケイト・ブランシェットに絶賛された。
 是枝裕和監督も、みんな素晴らしいんですけど、サクラさんの泣くシーンは、現場でカメラの脇で立ち会っていても「特別な瞬間だ」と思ったと。そして審査員たちが、何かとんでもないものを見たという顔をしながら「安藤サクラがすごい」と言っていたという。

 そういえば、「まんぷく」で姉の結婚披露宴で笑い泣きするシーンがあって、その演技に感心しまくっていたのを思い出す。
 こりゃあも一回観るしかない。今はすぐにTVで放映されるので見逃さないようにしなければ。

 ご存知のように、父の俳優・奥田瑛二、母のエッセイスト・安藤和津の間に次女として1986年2月に誕生。姉は映画監督の安藤桃子。俳優の柄本明と角替和枝の長男・佑と2012年3月に結婚、2017年に第1子を出産し連続テレビ小説史上初の「ママさんヒロイン」となった。

 何度もオーディションに挑戦し落選していた憧れのNHK連続テレビ小説のヒロイン。オファーが届き夫や両親、義父母の叱咤激励や、NHK側からの育児に協力するとの約束を受け、育児と撮影を両立することを1ヶ月も悩んだ末に納得し決意したんだとか。
 NHKの「働き方改革」を背景にNHK大阪放送局内にキッズスペースが開設され、ほぼ毎日子供をNHKに連れての撮影に臨んでいる。


 だらしない役を演じるとき、「女優さんが汚い役を演じている」と思われるのが嫌で、本当に汚くだらしない人間になろうと心がけ、そのために歯をガタガタにしようとした際に歯科医に断られたという。三国廉太郎を思い出す。樹木希林が「万引き家族」で入れ歯を全部はずして老婆を演じていたのは当然としても、歯は俳優の命とも言ったりする女優にとっては最も大切なもの。それを平気で崩そうと思える女優は彼女の他には、まず現れないでしょう。

 『百円の恋』では、ニートからボクサーになる主人公を演じるため、まず太ってだらしない体型を作り上げ、撮影の後半の10日間で体を絞ってプロテストに合格できるボクサーの体型を作ったという。これらの役者魂は父親・奥田瑛二譲りでもあり、求められる役柄への洞察力と手抜きをしないプロ意識には全くゆるぎがない。

 親の教育と環境が天性の素質とが相俟っていて、何がダメで、どうするべきかがよく分かっているようだ。一枚の絵を見て一瞬にその絵の神髄を見極めるごとく、役柄の求めているものが判断出来るのだろう。
 今までにない途轍もないスケールの女優になるかも知れない。原節子は絶頂期に引退してしまったが、もしそうでなければ相当なスケールの女優になっていたかもしれないが、タラレバは意味がないし比較のしようもない。
 安藤サクラは果たして、どんな女優になっていくのか。本人のモチベーション次第とはいえ、絶大なる期待を持って眺める価値はあると思う。“業界に消耗されてしまう” のだけは避けなければならない。






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最終更新日  2018.10.16 09:54:36
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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