♪ ポテンシャルはあまねく空の浮遊物壁いちめんの白紙に出でよ
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孫ちゃんが来る日で、「車が出来るまで」なんていう絵本を一緒に見ていた爺さま。けっこう詳しく書いてある本だ。昔の運転免許は、構造試験というのがあって、車の構造を一通り勉強しないと免許が取れなかった。爺さまたちの世代はみんなそこを通過して来ているので、大体のことは分かる。
ハンドルの仕組みとかブレーキがどう、プロペラシャフトやデファレンシャルギアとか、吸入・圧縮・爆発・廃棄とかトーイン・キャンバー・キャスターなんて工業高校出身の爺さまは得意の分野だ。プラグの交換は当たり前だしプラグゲージだって持っている。
ブレーキのところでディスクブレーキはこう、ドラムブレーキはこうと説明していて自転車のブレーキの方に話を向けた。「急ブレーキをかける時は後ろのブレーキをかけないとダメだよ、前ブレーキはタイヤが滑って転んじゃうからね。左のうしろブレーキをかけて、それから右のまえブレーキだよと、手で動作を説明しやると「こう(左)、こう(右)だね」と孫ちゃんも面白がって真似してる。
話が横道に逸れていく。自転車で階段を登ったり、岩の上を乗っていったりするやつがあるんだよとぉ。それで、YouTubeで見せてやろうとするも、「バイクトライアル」の名前が出て来ない。「エーとー、何だっけ?」画面に出てきたオートバイクのアクロバット走行や、急坂を駆け上がるやつとか色々な動画を「ウヘーとかウワー」とか言いながら観ていて、やっぱり自転車の方を見たなあと、探していたら何故か「ポケモンと鬼滅の刃のコラボ画面」が出てきた。
「あっそれ~!」と今までの殊勝な態度とは一転し、身を乗り出して大発見の喜びを顔じゅうに表している。ポケモンの様々なキャラクターの名前を使って、「紅蓮華」の歌詞に語呂合せして歌っている。「こんなのあるんだー」って、出会ったことを神に感謝する面持ちで、顔がほころびっ放し。
鬼滅の刃が好き、ポケモンも大大好きで、「ポケモンしりとり」なんかも口ずさんでいる孫ちゃんのことだ、これに喰いつかないはずがない。
爺さまはさっぱり分からないので、途中でBMXの方に切り替えて見たいた。「そんなのよりさっきのが良~い!」。そりゃあそう言うに決まってるわねぇ・・。
この日は手作りのマヨネーズを作ってみるつもりだったけど、手伝う気はまったく無し。手伝えるところは少ないし、まあいいか~と一人でやることに。その間、YouTubeでも観ていてくれればまあ間がもつというもの。
マスタードとレモン汁を使った本格的なマヨネーズは、案外簡単に美味しいものが出来た。
卵黄:1個、サラダ油:160㏄、レモン汁: 大さじ1、塩:小さじ1/4、粒マスタード:小さじ1
卵黄、マスタード、塩をボールでよく混ぜ合わせ、サラダ油を少しづつ加えながら泡立てていく。重くなってきたらレモン汁を少し加える。それを繰り返しているとレモン汁が無くなったけれどもまだ重い。これ以上レモン汁を足すと酸っぱくなりそうだったので、水を何度か加えて良い感じになったところで終了。最終的に、水が20㏄ぐらいは入ったようで、いい具合に出来上がっていた。
米酢を使ったり、ごま油やピュアオリーブ油を使ってもいいらしく、それぞれ違った食味を楽しめそうだ。マスタードの種子には乳化剤となる粘液様成分が含まれており、それが油滴の表面を包み、乳化を安定させる作用があるそうです。
日本のマスタードは、アブラナ科のセイヨウカラシナが原料で辛味があるけれど、西洋のマスタードは、アブラナ科のシロガラシが原料で、この辛み成分は不揮発性であまりツンとくる香りがなく、刺激もマイルドという大きな違いがあるようです。
ペースト状のマスタードディジョンなんて無いので、粒マスタードを使ったのは正解でした。辛味も強い香りもまったくなくて、味見した孫ちゃんも「うまーい」って。手伝わなかったのを気にして、ゴマ擂りも入っているか・・。
半分は夕食に使い、残りは冷蔵庫へ。一両日中に使ってしまわないといけないので、作り置きが出来ないのが残念だ。
夕食が終わってから、また「ポケモンと鬼滅の刃の歌が見たい」となるのは必然の流れ。気は欲望に流れ、心は欲望の奴隷となって川面に浮かんでいる。「1回だけだよ~!」。
帰り際にこの歌詞が欲しいと言い出した。以前は「紅蓮華」の譜面を作ってやったので、これも当然の成り行きか。“老いては孫に従え?” の教えのように、一緒に流されていくのも酔狂かもしれない。暇を見つけて書き出してやろう。
このブログは8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。
日によって文体が違ったりしますが、そのうち一つの形に収斂していくと思いますのでそれまでは、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。
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