♪ 衝動買い吾に大金のプレゼントいつ以来なのか思い出せない
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ご主人様、久し振りに用事を幾つかまとめて名古屋に出掛けて行ったようです。博物館のミュージアムショップに用事があったのに、店長が休みで肝心の話が出来なかった。木金の二日しか出て来ないらしい。このご時世だから仕方がないことだけど、経営も大変だろうなぁ。
知人がデパートで二人展をやっていたので覗きに行った爺さま、一緒にやっていたステンドグラスの作家といろいろ話して目に付いたものがあった。ガラスのペンダントでダイクロガラスといってガラスの上に金属の欠片を入れて2-3回焼成して作るものらしい。
気に入ったので、カミさんにプレゼントと思ったけどちょっと高いなぁと、諦めてエレベーターに向かった。美しいソファーが置いてあったので、「ダイクロガラス」という名前を忘れる前にメモっておこう・・。どうもさっきのペンダントが気になる。普段喧嘩ばかりしているので、こういう時に罪滅ぼしにをするのもいいんじゃないかと思ったようだ。
手編みのシルクベストの染め直しをした代金が入る予定だし、こんな事はもう無いだろうからと、取って返して再び彼の元へ。カミさん好みの青い色のものを選ぶと、作者の彼も好きのやつだという。彼も青が好きで青いものばかり作っているらしい。青なら組み合わせするものと喧嘩しないし合わせやすいだろうし、しずく型のシンプルな模様なのも気に入った。
「ダイクロガラス」とは、ガラス板の片面に金属を真空蒸着させたもの。ベースとなるガラスには、透明(薄黄色)のガラスか黒の色ガラスが使われる。真空蒸着させる金属には、金・銀・銅・チタンなどが使われる。
多分、dichroic glass の略語だと思う。dichroic は「二色性の」という意味らしいから。
ベースになるガラスの色と蒸着する金属の組み合わせによって、虹色や玉虫色など、見る角度によってさまざまな色彩に輝く。
その後、横尾忠則の「GENKYO展」を見に行った。滝の絵葉書を収集していて莫大な量を所蔵しているのは知っていたけど、それがバーッと展示してあった。通路を設けて両側と天井にびっしり張ってあって、その床が鏡になっている。滝の葉書が下の方にあるのを見ながら、透明なガラスの床を歩くような浮遊感とスリルを味わえる設えになっている。高所恐怖症の人やこどもは怖がるかも知れないけど、爺さまは半分ほど歩いてフーンという感じ。
さっき見たステンドグラスの作品にも鏡のものがあって、薄黄色いブロックガラスを割ったガラスを使っていて、長楕円のシンプルながらいい感じのものを褒めてきたばかり。鏡繋がりが面白かったりして・・。
最新作の横尾マスクを描き込んだ小品が、出口のところに方向を違えて設置したガラス面にびっしり張ってあるのが面白かった。大作に圧倒はされたが、彼の作品は小品の方が味わい深くて好きだなあなどと思いつつ美術館を出てきた。もう一か所行く予定だったらしいけど作品のパワーに圧倒されたか、疲れてしまってこの日は車だったこともあり、そそくさと帰って来たようです。
「衝動買いしちゃった」と言いながら、プレゼントを渡している。男はこういうのに慣れていないので渡し方を知らない。何の記念日でも無いし、「二度とこんなことないだろうから」なんて言いながら渡すと、「前にもセーターをくれた時に同じことを言ってた」って。へへへと、照れ笑いするばかり。
「旅行に着けていくね」と大いに喜んでくれた。もちろんそれは想定しての事。こういうのは、たま~~~~~にやるから価値があるんだと、勝手なことを言っている爺さまでした。
「このブログは2020年8月22日より、飼い猫ピピの目線で書いています。タイトルの頭に ◇ が付いてますが一部例外があります。日によって文体が違ったりしますが、未熟さを面白がりつつやり過ごして頂けるとありがたいです。」
|