中日では目立った活躍がなく、関川と同時にトレードでイーグルスに移籍した小山。無償トレードというと聞こえはいいのですが、要は見返りはいいから引き取ってくれということですからかつてのドラフト1位選手としては忸怩たる思いだったかもしれません。田尾前監督・野村監督ともに抑えを期待されながら応えることができず1軍と2軍の往復が続いていました。
今季は最初から福盛が抑えに指名されていたこともありしばらく2軍暮らしを余儀なくされます。2軍では抑えとして活躍しますがもともとこれくらいの力はある投手。1軍で活躍できなければ意味がないわけですが彼が昇格できたのは7月になってからでした。中継ぎとしてどれだけやっていけるかというところだったのですが、後半戦が始まってすぐ抑えの福盛が離脱。彼にお鉢が回ってきました。7月25日ライオンズ戦9回3点リードの場面で登板。一昨年まではこういうチャンスをことごとくつぶしてきたわけですが、この時は何とかリードを保ってセーブを挙げます。これがプロ入り初セーブだったとは意外でしたが、ここからはとんとん拍子にセーブを重ね残り2ヶ月ほどの期間で3勝16セーブの好成績を収めました。ようやっと力を発揮できたといったところなのでしょうか。
今年はトレードマークのようになっていた春でも半袖を封印し、自覚が相当あるようなのですが今年もこれが続くかどうかですね。
【REPC-4】07四切写真 名場面 12