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カテゴリ:社会&ビジネス&政治
NECのWisdomというサイトで連載中の、コンサルタント石原明氏の成功の法則第10回「市場を独占してしまうモデルとは」がなかなか面白いでのご紹介します。
要するに市場開拓型のビジネスが最も創業者利益が得られるということを述べています。 この中で、セガのカードゲーム「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」(通称「ラブベリ」)の例が面白いです。 私も子供にせがまれた、関連したグッズを買ったことがあるので、名前だけ知っていますが、 これがすごいブームだそうです。 ゲームはラブとベリーという2人の女の子がファッションで勝負をするというもので、 ゲーム機の設置台数が全国で6800台!カードの販売数はなんと1億4000万枚に達するそうです。 ここまでは、まあ、通常のブームということなんですが、セガのここからの展開がすごいですね。 2月28日の日経新聞にラブベリのオフィシャルショップ、「LB Style Square(エルビースタイルスクエア)」がオープンするという広告が載っていたそうです。 そのショップではゲームのキャラクターが身につけている洋服そのままのデザインで、ホンモノの洋服を作って、それを販売するというものです。 しかも、今年の冬までに全国のデパートを中心になんと約200店舗もオープンする計画といわれています。 日本経済新聞にこのような広告が出たこともないし、 一気に200店舗それも、東急百貨店、高島屋、西武といった一流デパートや伊勢丹にも進出するというのも、尋常ではありません。(大手は既に3月にオープン済み) 石原氏の予測ではこの展開は最初から考えられていて、ゲーム機本体での売上よりも周辺のキャラクタービジネス、イベント、音楽CD、アパレル展開といった総合的なビジネスによる、 もっと巨大なマーケトを考えていたのではないかと予測しています。 このゲームのプロデューサーは開発するにあたって、「親が子どもに伝えたいメッセージ」、具体的には、「身だしなみはオシャレの第一歩」、「オシャレはTPOが大切」、「オシャレは大変だけど、とても楽しいこと」といったことを意図したといいます。 ただ子どもの興味を引けばいいというのではなくて、親から見ても納得できるものにしてあるというか、親子で一緒に楽しめる要素を最初から盛り込んでいるわけです。 今回のリアルのショップ展開についても、「親子でコーディネートを楽しむ」というコンセプトで貫かれているんですね。 これはもうゲームやショップがそのまま子どものファッション教育であり、さらには子どもと親とのコミュニケーションのステージになっているといえます。 ヴァーチャルをリアルにして大々的に展開するというアイディアも桁外れですが、その根底にある親子のコミュニケーションと教育的配慮を大切にするその姿勢に共感せざるを得ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年05月19日 16時55分06秒
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