2915209 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Profile

bunakishike

bunakishike

Recent Posts

Category

Archives

2011年11月29日
XML
カテゴリ:

何とも刺激的なタイトルですが、幻冬舎の見城徹氏とサイバーエージェントの藤田晋氏の共著です。
対談ではなく、同じテーマについて、お二人が意見を述べるという形式をとっています。
私の興味はベストセラーを連発している幻冬舎の社長がどんなことを言っているのかということだけでした。
さすがに、他の人たちとは全く異なる独自の哲学を開陳していて、飽きさせません。
タイトルもアメーバブックス新社の役員会で見城氏の口から出た言葉だったそうです。
見城氏の考え方は半端ではありませんし、それを実行しているのですから大したものです。
例えば、
『「頼みごと百対一の法則」という項があります。
見城氏は「これは」と思った人からの頼まれごとはたいてい聞くことにしています。
それも、難しいものであればあり、それを実現することによって、引き受けた自分の存在価値が高まるといいます。
それらは結局、相手に貸しを作ることになります。
貸しが百になった時、こちらからお願をする。
それはビッグビジネスのために譲れない「お願い」です。
相手は、今まで引き受けてもらったことで、見城氏が大変な努力をしていることを知っているので、全力を挙げてその「お願い」を実現しようと努力する。
この方法によって、さまざまなベストセラーを生み出したのだそうです。
また、人との付き合いに関しても、ユニークな考え方をしていらっしゃいます。
まず、人と会う時には30分前に着くようにしている。
名刺を切らした時には翌日速達で送る。
電話をかけるとき、要件が終わっても相手より先に電話を切らない、などです。』

人と会う時の何気ない振る舞いにも十分に神経を使っていますし、相手のこともしっかりと観察しています。
気配りが行き届いていますが、そこには、仕事がうまくいくようにという冷徹な計算が働いています。
管理人は名刺をきらしたということ何回もありますが、いままで、悪かったと思ったことがありませんでした。
相手の気持ちを思うということがなかったんですね。
今後は、万が一切らした時はお詫びと共に名刺を送るということを実行したいと思います。
もちろん、そうならないように、事前にチェクすることは大事です。
えてして、出張に行く時は、名刺は一番後回しになってしまいます。
結局、相手への配慮が足りないということです。
電話のことにしても、ほんのちょっとしたことですが、気にする人はおそらくいると思います。
人は、その行為や出来事の大小にかかわらず気になるときはあるものです。
やはり、常日頃の気配りが大切だと痛感させられました。

「小さなことにくよくよする」という節も面白いです。
『ある時、見城氏は、会社のお掃除のおばさんに新刊本について話しかけられました。
話をしていて上巻を読んで、下巻をこれから買うつもりだと聞いて、見城氏は作者からサインをもらって上下巻を彼女に送ったそうです。
何故そうするか、すべてはビジネスに通じていると氏は考えているからです。
ある時、大事件が起きて、彼女が重要な証言者にならないとも限らないと考えるのです。』

個人的には、この打算的な考え方は好きではありません。
しかし、悪いことではなく、ビジネスには不可欠なことなのだと思います。
やはり、ビジネスは正直だけでは成り立ちません。
冷静な判断力が必要で、そのために的確な布石を打っておくことも大切です。
そして、最後はやはり、正直が一番だといいます。
なにか、上手く言いくるめられているような感じがします。
こう思っている段階で、残念ながら、私はビジネスには向いていないことが分かります。

ということで、普段目にすることのない、ユニークな経験と考えをお持ちになっていて、大変参考になりました。
これほどの努力をしているんですから、あれだけのベストセラーを出しているのも頷けます。
繰り返しになりますが、個人的にはもろ手を挙げて賛成というわけにはいきませんでした。
ただ、この本を読んでから、仕事で難しいことになると、このタイトルを思い出して自分を励ましています。
自分の中では、このタイトルは一種の鎮静剤みたいな働きをしていると思います。

ところで、見城氏の文書があまりにもインパクトが強く、藤田氏の書いた部分については触れないでしまいました。
藤田氏は山形のとある大学の顧問をしていることを本書で知りました。
ここは、子供が通っている大学で、学科は違いますが、いつか藤田氏と触れる機会があればと思います。
しかし、この本がお二人の経営している出版社からではなく、講談社から出たということも一種の見識だと思いますが、もしかしたら、どちらの会社にも決められなかったのかもしれません。。。

見城徹・藤田晋 著 「憂鬱でなければ仕事じゃない」 講談社 2011年7月1日 第三刷発行





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021年03月19日 18時11分24秒
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.