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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2017年06月06日
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カテゴリ:クラシック音楽


先日新国立劇場のサイトを見ていたら、ワーグナーのジークフリートの新演出の予定が出ていた。
公演日に近かったので、チケットは売り切れだった。
幸い、売りますというサイトが新国立劇場のサイトについていたので、そこからチケットを購入した。
ヤフオクなどと同じ仕組みで、S券が即決だったので、高いのに目をつぶって購入したい。
会員割引のチケットだったので、手数料を加えても、正規のチケットの値段より2000円以上割安だった。
おまけに、前から4列目のほぼ真ん中という絶好の席。
指環は1回しか見たことがない。
かなり昔の話で、演目はやはりジークフリートで、二期会の演奏だった。
ジークフリートといえば、四部作の中では地味な作品で、個人的な注目点は、第二幕のホルンコール、続く大蛇の出来、3幕の高揚感などだ。
ホルンコールはまずまずだったが、最後に早くなるところで、ミスったのは惜しかった。
他のところは頑張っていたので惜しい。
ただ、一番を支えるべき2番が疲れのためか不安定な演奏になり、ちょっとはらはらした。
演奏技術が進歩したとはいえ、日本人にはスタミナの点でこういう曲はまだハードルが高いのだろう。
大蛇は空気を入れて膨らましたもので、かなり安っぽい。
表面はポリエチレンだろうか。
何故か手?が二本あり指が3本づつついている。
あとは歯をむき出した大きな口があり、そこにファーフナーの歌手が入っているという仕掛け。
ゲッツ・フリードリッヒの演出は、保守的なものが多く、今時の読替えではないのが有難いが、今回の大蛇は当ブログに考えていたものとだいぶ方向が違っていてガッカリした。
指揮はテンポも引き締まっていて良かったが、「森のささやき」の部分でのホルン・アンサンブルをテヌートで処理して、おまけに最後の部分を強奏させていたのにはびっくりした。
個人的には全く理解できない。。
オケは弦、木管は問題がないが、第二幕の冒頭のチューバ・ソロの処理が気になった。
また、第二幕以降少しミスが耳についた。
第二幕コーダの和音、誰かが思いっきり外していたのは、プロとして残念。
歌手陣は小鳥を除き、素晴らしかった。
各々のキャラクターも結構立っていた。
ジークフリートのステファン・グールドはテノール馬鹿みたいな感じで、役にふさわしい。
キャストで一番光っていたのは ミーメ役のアンドレアス・コンラッドだろう。
ミーメの狡猾さがよく出ているし、演出なのか彼自身の持ち味なのか分からないが、細かいところでのユーモアを感じさせる動作が何とも味がある。
問題なのは小鳥が出てきたこと。
出てくるのはいいが、羽をつけていて、頭にも長い毛が付いている。
バレエのコスチュームのような体の線が出ている衣装を着ていて、できれば見たくなかった。
出るにしても、声だけにして、視覚はダンサーだけにしてほしかった。
演出はオーソドックスなものだが、興味深いところもあった。
一つは第3幕のヴォータンと眠りから覚めたエルダーの対話の場面。
ヴォータンが一人いるステージがせり上がって、地下の牢みたいに柱が林立しているところにエルだが立っている。
視覚的にとても印象的な舞台だ。
エルダの赤と黒の衣装に緑の照明が当たって、ヴォータンのクリーム色の衣装との対比が効果的だ。
ヘルシンキ歌劇場での公演での装置を流用しているのか、総じて装置や美術はシンプルだが、シンプル過ぎないところでとどめていることがいい。
1,2幕はメルヘンチックでなかなかいいが、第3幕は月並みになっているところが惜しい。
照明もいい仕事をしている。
ただ地下牢みたいなところの壁の上部に配管やバルブがあるのはどうしたことだろうか。
意識的な仕業とは思えない。
第3幕の眠っているブリュンヒルでを取り囲む火で使うための装置だったのではないか。
まさか、気づかれると思っていなかったのかもしれない。
また、ミーメが大蛇を探しに行く時にさしていた傘が赤の水玉模様だったことも、理由が分からない。
帰りの電車に乗ろうとしたら、ホルン・ケースを背負った方が乗ってきた。
顔を見たらJ氏ではないですか。
客と同じ電車に乗るなんて、なんというスピードだ。
当ブログはいつも終演と同時にダッシュで帰るのだが、楽器をしまって着替えないで、そのまま帰るにしても、ソツがない。
さすが?はプロと感心してしまった。
この公演が東京交響楽団と知ったときに、彼の顔が浮かんできた。
何回か聞いたことがあるが、必ずミスをするという刷り込みが入っていて、今回も残念ながら、シナリオ通りになってしまった。
次回の「黄昏」も見るつもりなのだが、幸い?読響なので、今回の様な心配をしなくて済むのは有難い。
ところで、最近目がよく見えなくなったので、双眼鏡を新調した。
ヒノデの5×20-A3という五倍の双眼鏡だ。
倍率はそれほど大きくないが、とにかく明るくて良く見えるのがいい。
「ジークフリート」は暗い場面が多く、条件が厳しいが、普通の舞台写真を見るように肉眼でも鮮明に見えた。
これから活躍するシーンが増えそうだ。

Wagner:Siegfried

Stephen Gould(Siegfried)
Andreas Conrado(Mime)
Der Wanderer(Greer Grimsley)
Thomas Gazheli(Alberich)
Chrisitian Hubner(Fafner)
Christa Mayer(Erda)
Ricarda Merbeth(Brunhirde)

Taijiro Iimori(cond)
Tokyou Symphony Orchestra
Gets Freedrich(production)

2016年6月5日 新国立劇場 大ホール1階4列15番にて視聴





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Last updated  2021年05月24日 07時23分48秒
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