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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2023年03月10日
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カテゴリ:ジャズ

コーラスデュオのレイチェル&ヴィルレイの2枚目のアルバム「I Love A Love Song!」を聴く。
彼らのデビュー盤がタワー・レコードでベストセラーになっていることを知り、例によってspotifyでチェックしたら、なかなかいい。
そのときに今回のアルバムが出ることを知り、リリース直後にチェック。
今回のアルバムのほうが出来がいいので、Bandcampから$9でハイレゾをダウンロード。
全曲がノスタルジーに満ちた雰囲気で、これが何とも心地よい。
全て昔の曲かと思ったらtrak12を除いてヴィルレイの作曲とは恐れ入った。
凄い才能だ。
「Join Me in a Dream」のようなスロー・バラードもメロディーが魅力的で、スタンダードといいっても立派に通用する。
ヴォーカル・デュオだがレイチェルのヴォーカルがフィーチャーされる曲が多い。
白人特有のテイストだが、鼻っ柱の強いアニタ・オデイを思い起こさせるヴォーカル。
少し突き放したような歌唱は、日本で言えば江戸っ子の気風の良さを感じさせる。
アニタと違うところは声が凄くいいこと。
ディクションも美しく、潤いのあるフレージングが何とも言えず心地よい。
ヴィルレイは、対照的にソロでもそれほど強い主張はないが、趣味がよく小粋だ。
コーラスでも両者の個性がぶつかることはなく、バランスがいい。
「Goodnight My Love」のエンディングでは、ぐっとテンポを落とした二人の情感のこもった絡みが、ノスタルジアを呼び起こすような演奏だ。
「I’m Not Ready」でのバック・コーラスはピッチがあっていないところがご愛敬。
バックはスイングや中間派風の演奏だが、ホーンが複数入って、これがとても効果的だ。
特にジャングル・スタイルのワーワーミュートのトランペットが目立っていた。
「I’m Not Ready」でのハモンドオルガンやチェレスタなど、曲毎に使われる楽器も適切だ。
一人で過ごすクリスマスを歌った「Just Me This Year」のエンディングでメル・トーメの「ザ・クリスマス・ソング」が引用されるのもおしゃれ。
それにしても、やり方によっては、殆どすたれてしまったようなスタイルがいまでも立派に通用することを教えてくれたようなものだ。
また、このようなアルバムが許容されるところに、アメリカの懐の深さを感じる。
録音は、今時の録音にしてはレンジが狭く、デッド気味。
彼らのスタイルにあったサウンドで、狙い通りだろう。

歌詞はこちらで全曲を見ることが出来る。

Rachael & Vilray:I Love A Love Song!(Nonesuch 075597909746)24bit88.2kHz Flac

1.Any Little Time
2.Even in the Evenin’
3.Is a Good Man Real?
4.Just Two
5.Why Do I?
6.I’m Not Ready
7.Join Me in a Dream
8.Hate Is The Basis (Of Love)
9.A Love Song, Played Slow
10.Just Me This Year
11.I’ve Drawn Your Face
12.Harry Revel & Mack Gordon :Goodnight My Love
13. Let's Make Love on This Plane (Full Band Version) [Bonus Track]

All Songs are composed by Vilray(except track12)

Rachael Price(vo)
Vilray(g,vo)
Jacob Zimmerman (as,cl track 1, 4, 6, 7, 10)
David Piltch(b)
Joe LaBarbera(ds)
Larry Goldings(p,organ,Celesta)
Nate Ketner (ts track 1, 7, 10)
Joey Sellers (tb tracks 10)
Dan Barrett (tb,tp track3)
Jim Ziegler (tp track 1 to 9, 11, 12)





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Last updated  2023年03月10日 16時52分25秒
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