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カテゴリ:ジャズ
今年はウエス・モンゴメリーの生誕100周年だそうだ。 Jazz Japanで特集が組まれていて、日本におけるウエス・モンゴメリーの第一人者であるギタリストの宮之上貴昭の「ウエス愛を語る」というお話が載っていた。 ウエスのテクニックについて語っている部分がある。 ウエスのソロはシングルノートから始まってオクターブ奏法、最後にブロックコードという流れが多い。 他の奏者がついていけない程リズムが走るなど、鑑賞するうえでも参考になる。 管理人はウエスのアルバムはリヴァーサイドが2,3枚あるだけ。 「フルハウス」と「インタクレディブル・ジャズ・ギター」という超名盤なのだが、それほどいいと思ったことがなかった。 改めて聞いてみたが感想は変わらなかった。 それで、以前から欲しいと思っていた「In Paris」がHD Tracks で25%オフだったので、一番安い96kHzのハイレゾを$13.5でダウンロード。 リバーサイドの音がしょぼかったので期待していなかったが、これがなかなかいい音だった。 さすがにレゾナンス・レーベルからのリリースで音が悪いわけはない。 ウエスの黒光りのするサウンドと熱気あるプレイが楽しめる。 ウエスの代表的なオリジナル「Full House」や「Four on Six」は完成度が高いことは確かだが、リラクゼーションが勝っていて、いまいち物足りない。 最後のコルトレーンの「インプレッションズ」のスピード感あふれるソロが一番感銘深かった。 3曲でゲスト出演しているジョニー・グリフィンも熱いプレイで、聴衆を沸かせている。 ハロルド・メイバーンのピアノは一生懸命さは伝わってくるが、パワー不足。 ウエスのソロでは少し音が絞られていて、ピアノ・ソロになると、ベースとドラムス共々突如として音量が大きくなるのはかなり違和感がある。 録音はライブながらノイズが少なく、ウエスのプレイがビビッドに伝わってくる。 どうやら管理人がウエスの録音にピンとこないのはポピュラー寄りの選曲を含め、緩いムードであることが原因だった気がする。 これはウエスがわるいのではなく、単に管理人の好みのギターのスタイルとずれがあるためだろう。 どうやらこの録音を足掛かりにして、ウエスの演奏を少し深堀する必要がありそうだ。 なお、CDとは曲順が異なっているが、理由は不明。 ところで、プロデューサーのゼヴ・フェルドマンによると、『今までの作品では、ウェスのファミリーや関係者にまったく支払いがなされなかったとのことで、本作が、実に、初の公式アルバムとなる」という全く信じられない話が語られている。 Wes Montgomery / In Paris: The Definitive ORTF Recording(2xCD)24bit96kHz Flac 1.Hugh Martin:Meet Me in St. Louis: The Girl Next Door 2.Jimmy Van Heusen:Here's That Rainy Day: Carnival in Flanders: Here's That Rainy Day 3.Wes Montgomery:Jingles 4.Harold Mabern:To Wane 5.Wes Montgomery:Full House 6.Cootie Williams, Thelonious Monk:'Round Midnight (take 1): Round Midnight 7.Dizzy Gillespie, Wes Montgomery:Blue 'n Boogie - West Coast Blues 8.Wes Montgomery:Twisted Blues 9.Wes Montgomery:Four on Six 10.John Coltrane:Impressions Wes Montgomery(g) Johnny Griffin(ts track 5-7) Harold Mabern(p) Arthur Harper(b) Jimmy Lovelace(ds) Recorded 27th March 1965 at The Theatre des Champs-Elysees, Paris, France お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023年03月30日 20時25分08秒
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