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カテゴリ:ジャズ
壺阪健登というジャズ・ピアニストのデビュー・アルバムを聴く。 慶大卒業後にバークリー音楽院を首席で卒業、コロナ禍のために日本に帰国後、小曽根真が主宰する若手音楽家の育成プロジェクト「From Ozone till Dawn」に籍を置くという経歴だ。 このデビューアルバムは小曽根のプロデュースでユニバーサルからのリリース。 なので、いつものpresto musicからダウンロードした。 一聴カプースチンを思わせるような作品とサウンドが聞こえてくる。 また、プーランクやサティのフランス印象派の音楽のテイストも感じられる。 全曲壺阪のオリジナルで、平易でメロディックな曲が多い。 前半やたらと強打する場面が多く、そこまでガンガン弾かなくてもと思ってしまう。 途中のバラード「Ballad in A-Flat Major」から彼の良さが発揮されている。 「暮らす喜び」はフランス風のコミカルなテイストを持つ曲。 子供がいたずらでピアノを弾いているような面白さがある。 録音は重くダークなサウンド。 悪くはないがオフマイクで、ジャズの録音というよりはクラシックに近い音作りだろう。 また、エッジが丸く、壺阪の繊細な音楽には合っていないように感じる。 録音は所沢市民文化センターのマーキーホールというところ。 大ホールは行ったことがあるが、中ホールは行ったことがない。 写真を見ると、内部が円筒型で座席がぐるりとステージを取り囲んでいるという、日本では珍しい構造だろう。 ということで、デビューアルバムとしての水準は高いと思うが、クラシックに片足を突っ込んだような状態で、ジャズとしてはいまいち。 いずれにせよ、才能があることは確かなので、今後どのように成長していくのか楽しみなピアニストだ。 壺阪健登:When I Sing(Decca 6533752)24bit 96kH z Flac 1. When I Sing 2. With Time 3. こどもの樹 4. Departure 5. Ballad in A-Flat Major 6. 暮らす喜び 7. Prelude No. 1 in E Major 8. Kirari 9. さいなら Adios 壷阪健登(p) 録音 2024年1月24日、25日 所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024年05月21日 15時50分59秒
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