カテゴリ:なにげない日常風景
寒の戻りで、今日の天気予報は雪。
水やりで庭に出たら、久々に息が白い。 そんな寒さの中、沈丁花が咲き始めていた。 鼻を近付ければ、ふわりと春が香る。 子供の頃から、沈丁花が好きだった。 玄関先に沈丁花があるお宅に、憧れていた。 実は、私のような貧乏人には手が届かない世界だと、最初から諦めていた。 春先に、どこからか漂う香りや、どこかのお宅の沈丁花を眺めるだけで、十分満足していた。 昨年1月。 横浜の園芸店のセールに行ったら、あの憧れの沈丁花の苗木もたくさん並んでいた。 驚いたことに、これが、全然手の届くお値段。 全く予定していなかっただけに、衝動買いのような勢いで、苗木と鉢を買った。 積年の憧れが、まさか3000円足らずで叶うとは(笑) あまり木を買ったことがないので、鉢選びは店員さんに相談した。 その時のご説明が、今も心に残っている。 「この子は、ちょっと気難しいというか、へそを曲げちゃうことがあるんですよ。植え替えは慎重にして下さい。呆気なく枯れることがあります。また、長く育てていても、突然枯れることがあります。大事にしてあげて下さい(^^)」 その店員さんが立ち去られてから、主人が驚いて一言。 「今の店員さん、沈丁花のことを『この子』って言ってたね(^^)」 沈丁花は、赤花にするか、白花にするか、ものすごく悩んだ。 悩み抜いて、白花を買った。 今でも、赤花が良かったかなと思ったりするので、きっと赤花を買っていれば白花が良かったかなと思っているだろう。 要は、どっちも好きなんだ。 だけど、うちの子は、もうなんだか特別。 昨年末から少しずつ、つぼみがふくふくと膨らんでいた。 増土や追肥をして、水やりの回数を増やして。 今日、咲き始め。 これからどんどん花開いていく。香っていく。 花が終わったら、また、お礼肥をしよう。 いつか庭のある家に住めたら、その玄関先に定植するつもりだから、へそ曲げないで根付いてね。 それまでは鉢でガマンしてね。 これからもずっと、春が来たのを教えてね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018/02/23 12:19:25 AM
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