ただ栄光のためでなく
<ヒロヤマガタ,ポスター販売>「オリンピックって何だろう?」選手や周りの人たち、スポンサーとマスコミ、国旗と国歌と国家、そして僕たちにとってのオリンピック・・・。色々な立場があって、簡単には言い表すことはできないだろうけれど、それに想いをはせずにはいられない。オリンピックには「期待」があって、その象徴としての「メダル」がある。期待が大きければ、それだけ失望も大きいのかもしれないけれど・・・。だけど、メダルにだけにこだわって、入賞することを軽々しくあつかうのはどうだろう?簡単に言って、世界で3人しか「メダル」はもらえない。入賞することさえ、とんでもない確率のような気がするのは間違っているだろうか。参加することさえ、簡単には叶わない夢ではなかったのか。現在のオリンピックでは、「アマチュアとプロ」の区別がない。日本代表という肩書きを持つことは、アマチュアでもプロでも、同様の期待と使命を背負わされてしまう。プロではない多くの選手たちは、競技をしながら食べていくことだけで、精一杯なのかもしれないのに・・・。親からの援助によって競技を続けている人たちも決して少なくないだろう。「これ以上迷惑は掛けられない・・・」そんな想いを胸に、頑張っている人たちも多いのだ。アルバイトをしたり、住み込みで働きながら競技生活を続けている人たちもいるだろう。競技生活をしているときはいいが、その後の人生をどうするというのだろう。オリンピックは、4年にいちどのお祭りだ。その栄光の裏には、影もあるに違いない。「最後には、ここで何が起こったのか?ということは忘れ去られてしまうのだろう。・・・記録しか残らない・・・それが残念でたまらない。」