テーマ:ISOについて(477)
カテゴリ:企業・会社員
ISO(アイエスオー)というものをご存じでしょうか?社屋などに「ISO9001取得」とかISO14000取得」とか書いてあるのをご覧になった方もいらっしゃるのではないかと思います。 ISOとは、International Organization for Standardization(国際標準化機構)のこと。その名の通り、国際的に標準となるという意味です。この機関が定めているのが、ISO規格。ISO規格に沿って会社内にシステムを構築し、ISO審査機関の審査を受けて合格するとISOを取得したことになります。 ごくごく簡単に言うと、決められたルールを作りそれをマニュアルとして取りまとめ、マニュアル通りに日常の業務を運営するということになります。また、環境に関しては、紙・ゴミ・電気の無駄をなくすことが大きな目標の一つとなります。 僕の勤務先でもこのISOを取得しており、先ごろ審査機関の審査を受けました。審査機関というのは国家が行っているものではなく、JAB(財団法人日本適合性認定協会)の認定を受けた審査を行う機関があって、それは財団法人だったり、株式会社だったりします。 日本には60機関ほどあると言われていて、審査を受けようとする側がその中から選ぶことができます。 ちなみに審査は、審査員という人が複数名、実際に会社にやってきて、その会社の社員と面接する形式で行われます。すなわち、その会社で自分たちが決めたマニュアル通りに行われているかなどをチェックします。 ISOで決められたマニュアル通りに運営されているかどうかは、主に書面によって調査されます。すなわち、ISOでは「部内で教育を行った場合は教育報告書を作成すること・・・」のような規定が設けられているので、審査員は「教育報告書が作成されているかどうか」をチェックするというわけです。 日本の場合は、阿吽の呼吸というんでしょうか、取り立ててルール作りをしなくても作業は滞りなく進んでいきますし、教育についても、手取り足取り教えるなどということはほとんどなくて「先輩の作業を見て覚える・・」という具合ですよね。 聞くところによると、このISOというのはかつてのヨーロッパの強国が自国の植民地支配のためにルールを作って植民地の住民たちを支配したというのが原点だということらしいです。 黙っていれば好き勝手に行動する植民地の住民に対して、このルールに従って働け!というほうが支配しやすいですよね。いかにも欧米人らしい考え方だと思いますが、決められたルール通りに行うということは、革新・イノベーションが起こりにくいということでもありますよね。 すなわち、植民地の住民たちが新しいことを考えないように、自分たち支配者に逆らわないように・・と思って作った制度なんだろうなぁ~と思われてきて、なんだかつまらなくなりました。
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