テーマ:みんなの株主総会(88)
カテゴリ:株主総会・株主優待
今日は3月決算会社の株主総会の集中日でした。3月決算会社は沢山あって、しかも同じ日に株主総会を開催することが多く、多くの株主は、株を持っている会社のすべての会社の総会に参加することはできないと思います。 ひところの株主総会は外国のファンドが目立っていましたが、最近は一般人の株主の参加が多いようです。しかし、株主総会は平日に開催する会社がほとんどで、僕のように会社勤めの身としてはなかなか参加することはできません。 したがって、株主総会に参加する株主はリタイアした人が多いようで、たくさんの高齢の方が参加しているようです。この高齢者の人たちですが、中には、元社員という人もいるはずです。 ちなみに僕も勤務先の株を持っていますが、これは勤務先が外国のファンドを排除するための安定株主を作りたいために社員に積極的に株を持つことを奨めたことによるものです。 こういうことで自分の勤務先の株を持っている株主は、社員株主と呼ばれています。 会社側とすれば、社員株主であれば、株主総会の場で会社側に逆らうことはしないだろうし、会社側のシナリオどおりの株主総会を運営できるという魂胆があります。 さて、そんな社員株主もいずれは定年を迎えます。社員がすべからく勤務先に好感を持っているとは限りませんよね。つまり、社員である間はおとなしく会社側の指示通りに株主総会に参加していますが、定年となって社員でなくなったら・・・ そうです。もう、会社側の要請に応じる必要もなくなるわけですね。そこで、かつては会社側の味方であった社員株主のうち、会社に不満を持っていた人は引退後は敵側に回ってしまうということになります。 しかも普通の株主であれば知らないことも社員株主であれば、会社の内部事情を知っていることもあります。会社側としては、それだけ厄介な株主ということになります。 経営者が、社員に対して常に真剣に向き合っているような会社であれば、定年後の元社員株主を恐れることはないと思いますが、そんな会社はあまりないでしょうね。 ということで、昨日まで威張り散らしていた経営者に対して、株主総会の場で、一矢報いてやろうという元社員株主は、かなりいるのではないかと思います。 経営者の皆さんは普段から社員に対して紳士的でないと、とんでもないところで仕返しをされてしまうかもしれませんね。
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