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カテゴリ:ドキュメンタリー・ノンフィクション
【猿のごとく読み、人のごとく考える・その537・529冊目】 ・紹介する本 ・サノーさん一言コメント 「勝ち続ける方程式は存在するのか?天才たちが挑んだスリリングな検証が、神の見えざる手の実態に迫る」 【サノーさんおすすめ度★★★★★】 ・ウノーさん一言コメント 「必勝法は、無数に存在します。でも、絶対的な方法が発見されたなら、それはそのゲームが終わることを意味しています」 【ウノーさんおすすめ度★★★★★】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):舞台はアメリカ大手の電話会社AT&T、物語はマサチューセッツ工科大学の天才教授であるクロード・シャノンのもとに、数学教師だったエドワード・ソープが訪れたところから動き出す。 ウノーさん(以下ウ):訪問の目的は「ブラックジャック必勝法」です。 サ:普通、バカバカしいと思う「研究テーマ」も、天才には興味あるテーマとなる。 ウ:でも、天才と言えどなかなかの「難易度」だったみたいで、研究は「シャノンの次に天才」だと言われたジョン・L・ケリーが受け継いで研究を進めたんですね。 サ:そして「ケリーの公式」という「論文」が出来上がった。 ウ:これは「オッズと掛け金の公式」を導きだし、後にソープが書いた『ディーラーをやっつけろ!』という「ブラックジャック必勝本」の元ネタとなるわけです。 サ:この本は売れた。「全て勝つ」のではなく「全体として勝つ」という結果を得られ「確立が高まる」という実績を出したからだ。 ウ:これにとどまらず「さらなる大儲け」を目指したのが「株取引のゲーム」でした。 サ:天才教授・シャノンは、28年間のポートフォリオ収益で平均年28%を現実化した。 ウ:ここで論争が巻き起こります。果たして「投資に方程式はあるのか」というテーマです。 サ:それに対する「天才たち」の執念、探求心の凄さに圧倒される。 ウ:理論展開については「これを理解できる人がどのくらいいるのかしら?」という難しさです。 サ:後半の焦点は「再現性」となる。「公式」が果たして「全てのケースで通用するのか」を証明できるか否かが「必勝法」が存在するか否かの検討と直結する。 ウ:もちろん「必勝法」ではなく「攻略法」としては成立しているのですが、それを譲らないのが「研究者」という「人種」のようです。 サ:ノウハウを得るというよりは、冒険小説を読む感覚のほうが近い。 ウ:頭の良い人の発想に驚くのは、楽しい体験だと思います。 【了】
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最終更新日
2018年08月23日 08時38分45秒
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