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カテゴリ:事件・事故
昨日昼、東北・関東地区で発生した国内史上最大規模の巨大地震は、一夜明けてその被害の甚大さが徐々に明らかになり始めている。被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、犠牲となられてしまった多くの方々へ哀悼の意を捧げたい。
昨日のワタシは、東京都心は御茶ノ水にあるオフィスで昼過ぎまで内勤。派遣事務のおねいさんが退職前の余剰有給消化のため休暇を取っていたため、所長と交替で留守番することになっていたのだ。2時半頃、外出から所長が戻り、では見積持って出掛けるかとワタシが支度を始めた時、それはやってきた… 事務所には所長と営業本部長、そしてワタシの3人がいて、帰社して間もなかった所長は別室の喫煙所で一服しているところだった。 グラッ…地震発生。かなり大きい! 「大きいぞっ!」 と叫ぶや否や、所長と本部長は慌てて事務所のある5階から階段を下りて逃げ出したが、変に冷静だったワタシは 「落下物などあるかもしれないから、揺れが治まるまで外に出ない」 という地震発生時のマニュアル通り事務所にとどまった。しかし今回のは、今まで体験したことがないほどに揺れが激しいうえ長く続いて、机の縁をつかんで椅子に座っているのがやっとの状態。もちろん立つことなんてできない!窓の外を見ると、道路を挟んで向かいにあるこっちと同じくらいの高さのビルが、前後に大きく揺れている。その様子はまるで、立てたコンニャクをフルフルさせているような感じで、今にも倒れてきそうにも見えた。 余所も大変だが、こっちも大変だ。担当者ごとのデスクにあるパソコンのモニターは次々倒れ、不在者のイスはまるでフィギュアスケートのように床をくるくる回りながら移動し、ゴミ箱や書棚が倒れていろんなものが散乱。まさに阿鼻叫喚とはこのことかなどと妙に冷静に思いながら、このままビルが崩れたりしたら命もないかもなあ…と覚悟を決めつつ成り行きを見守った。 なんとかビルが倒壊することもなく揺れは治まったのだが、原形をとどめていない室内の様子は、規格外に大きかったこの地震の凄まじさを表していた。 増築で建てられた我がビルはその継ぎ目に激しく亀裂が入り、建物内部のみならず外にもコンクリート片が散乱していた。 ビル管理者が駆け付け、中への立ち入りを禁止。夕方四時過ぎには各自ほうほうの体で帰宅の途についた。 携帯はまったくつながらず、メールもダメ。電車という電車は止まり、公衆電話やタクシーには長蛇の列ができていた。家族の無事を確認し合うためにも、いつ再開するやもしれぬ交通機関を頼って避難所にとどまるより、時間が早かったこともあり何はともあれ自宅に向けて近付くことを選択したワタシは、意を決して事務所のある御茶ノ水からまず新宿を目指して歩きだしたのであった。 明日につづきます。 ぎっちょ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 12, 2011 03:13:58 PM
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