ネパール旅行記(7) ナガルコット
ナガルコットはカトマンズの東32kmに位置し、バクタプル地区の中でも最も風光明媚な観光ポイントのうちの1つ。標高2195m。好天の時にはヒマラヤの白き山々とそこから登る素晴らしい日の出の眺望が見られることで有名なのです。日の出をゆっくり鑑賞できるよう、カトマンズから前日の夕方にナガルコット入りすることを計画したのです。ナガルコットはエベレストをはじめ、頂上に雪を頂いた東部ネパールのヒマラヤを眺める最高のポイントとしてどのガイドブックやブログにも。さらに東にはインドラワティ渓谷の素晴らしい眺めが広がっているのです。前日の夜はロッジで夕食を済ませ、別棟の部屋に戻り、部屋でこの日も宴会。この夜は曇っていたため夜の星空は楽しむことが出来なかった。この日も5時起床。部屋の窓を開けると、雲は多いがその合間に青空も見え、日の出が期待できたのだ。カメラを持ちテラスへ。時間と共に黄金色の朝日が周囲の雲を空く赤く染めてきた。 (写真の時間表示は時差3時間15分が設定できていませんでした)日の出で山並みが光り、日が昇るに連れて変っていく空の色を存分に楽しむことができたのであった。テラスの下の山並みには雲海が拡がり幻想的な朝の景色。ロッジの建物が朝日を反射し輝いていた。カメラを構えていると、先ほど待て隣で写真を撮っていたHさんがいない。朝焼けが益々増して見事になってきたので大声で呼ぶも部屋から現れない。結局見事な朝焼けと日の出をHさんは見逃したのであった。後で聞いてみると、一時雲が厚くなったため日の出は無理と判断し、部屋に戻り電気カミソリで髭剃りをしていたと。その音で私の呼び声も聞こえなかった模様。7千、8千メートル級の白き山々を見渡しながらの展望バルコニーで朝食。その景色の見事さにしばし言葉を失う。そして食事も忘れるが如く、デジカメで朝日に輝くヒマラヤの山々を撮りまくったのであった。ホテルの展望バルコニーから正面にヒマラヤ連峰が見え、180度に拡がる大山脈のパノラマは壮大・絶景の一言。どの山が何で・・とその一つ一つの正しい山の名は解らないが。 山々が連なっているのだ。高く目立つ山は、ランタン・リルン(7,246m)、カンチェンボ(6,297m)、クールカポリ(6,874m)、ドルチェ・ラクパ(6,990m)であろうか・・。西側には、その後ポカラから大きく見えたマチャプチャレ(6,993m)、東側にはエヴェレスト(8,848m)が見えるとのことだが・・・・。ホテルの屋上には太陽光発電パネルが朝日に光っているのを発見。これもまた太陽光発電所長として至福の瞬間であった。朝食後チェックアウトし、ナガルコット・ビュータワーへドライブ。徒歩でも1時間ほどでビュータワーに着くのだという。しかしこの日はチャングナラヤンまでのトレッキングが控えているため車を利用。それにしてもネパールのドライバーは、常に手をクラクションの上にのせ、隙あらばクラクションを鳴らしているのだ。これもこの地ネパールでの安全運転の為の必須技術?車が辛うじて行き違えるほどの幅のゆるやかな登り道。所々の高台には警備所らしい建物が見え、歩行者や車を監視している姿が。兵舎や訓練場も見え、警備が厳しい模様。駐車場から5分ほど山を登るとビュータワーに到着。ビュータワーは我々5人のみで独占状態。やはり早朝に来た甲斐があったのだ。ヒマラヤの山々を鑑賞するには日の出から2時間程度が勝負なのである。快晴の朝でも、その後は山には急激に雲がかかってきてしまうのである。中央の山はドルチェ・ラクパ(6,966m)いや山々が自ら雲を作り自分の姿を隠すのである。山々が雲の隠れ始めたので、ビュータワーを後に下っていくと、若い日本人夫婦とすれ違う。彼らももう30分早く来れば絶景にあえたのであるが・・・・・・・・・・・。山、朝日、夕日鑑賞は一時の時間が勝負と痛感。まるで白き山々が湖の湖面に映っているような錯覚を覚えたのであった。山の名前を入れてみたが、文字が小さくて見えない。左からガンチェンボ(6,837m)、シシャパンマ(8,013m)、ドームブランク(6,083m)ドルジェラクパ(6,988m)、ランポガング(6,722m)、レディースピーク(6,000m)パブリチャーチュ(6,660m)と思われる。カトマンズの汚れた空気とは非常に縁遠い、ナガルコットの新鮮な空気を肺の隅々までいっぱい吸ってリフレッシュしたのであった。そしてナガルコットは1泊ではなく少なくとも2泊が必要と痛感しながら、チャングナラヤンまでの4時間強のトレッキングを開始したのであった。 ・・・もどる・・・ ・・・つづく・・・