「クレーン男」
「クレーン男」ライナー チムニク, Reiner Zimnik, 矢川 澄子パロル舎クレーンに魅せられた、孤独で真面目な男の物語。 クレーン男はクレーンが大好きなあまり、町の人から何を言われようと、何があろうと、そのクレーンから絶対に降りてこようとしない。用事などもクレーンの中に入ったまま、済ませてしまう。その町では極めてエキセントリックなキャラクターなわけですが、クレーン男なりのやり方で町を愛しているのかもしれないな、これがこの人の町や町のひとたちとのコミュニケーションのとりかたなのかな・・?と思いました。 この話にクレーン男の友達で、これまた個性的で夢見がちなレクトロっていうキャラが出てきますが、今で言うADHDか、アスペルガー障害だろうなーって感じなんだけど、仕事中も仕事をつい忘れて花畑でぼーっと夢見てるのが好きで、なんかこの人がすごい印象的だったんです。(レクトロが主役の話もありますね。万事その調子なので全然仕事が続かなくて、職を転々とするって話。こちらは未読なので読んでみたいです)あ、クレーン男も一種のアスペルガー・・かも? でもそんななかである日戦争が起こり、町にも影が忍び寄って・・って話です。