東国原知事 口蹄疫問題で「非常事態宣言」
東国原知事口蹄疫拡大で「非常事態宣言」 大荒れとなった記者会見で非常事態宣言を発した東国原知事(宮崎県庁で)毛利雅史撮影口蹄疫問題で、東国原英夫・宮崎県知事は18日の定例記者会見で「ここに非常事態宣言を発し、県内のあらゆる機関、団体、個人が一丸となって感染拡大を阻止する」と述べた。 知事は、「県民に広く危機意識をもってもらい、自衛をお願いしたい」と、畜産関係者だけでなく県民全体に、消毒などの防疫措置への協力を要請。不特定多数の人が集まるイベントなどの開催も当分自粛するよう呼びかけた。 ◇ 記者会見では、東国原知事が口蹄疫の防疫対策をめぐり、一部報道機関と激しく応酬する一幕もあった。(2010年5月18日11時40分 読売新聞)口蹄疫について 1 原因(病原体) 口蹄疫ウイルス(Picrnaviridae Aphthovirus) 2 感受性動物 牛、水牛、めん羊、山羊、豚、しか、いのしし 3 症状 突然40~41℃の発熱、元気消失に陥ると同時に多量の流挺(よだれ)がみられ、口、蹄、乳頭等に水胞を形成し、食欲不振,は行(足をひきずる)を呈する。 4 発生状況 (1)国内 2000年(平成12年)宮崎県及び北海道で発生したが、清浄化を達成(2)外国 イギリス、フランス、中華人民共和国、大韓民国、台湾、ロシア、アフリカ、中南米他 (発生国地図)5 診断法 (1)血清学的検査により抗体の確認を行う。 (2)水胞材料からのウイルス分離を行う。 6 予防法 不活化ワクチンが用いられているが、現在は発症牛のとう汰による清浄化の推進が中心となりつつある。 7 治療法 (1) なし。 (2) 発生した場合は、家畜伝染病予防法に基づき、まん延防止のため家畜の所有者によると殺の対象となる。8 その他 (1) 我が国では厳重な検疫を実施(発生国及び発生の疑いのある国からの家畜、畜産物等の輸入禁止又は停止措置)している。 (2) 本病の発生が疑われた場合は、家畜伝染病法及び海外悪性伝染病防疫要領に基づき病性鑑定を実施し、本病と診断された場合には、患畜・疑似患畜のと殺のほか、通行遮断や移動禁止などの厳しい措置がとられる。(3) 本病は、感染した牛との接触や空気感染のほか、ウイルスの付着した飼料、器具、衣服、車両等を介して、広がる。(平成14年(2002年)11月26日現在 北海道)