チリ鉱山救出用トンネルを試掘開始(図解)
チリ鉱山落盤事故救出計画図解救出用トンネルを試掘 【ニューヨーク】南米チリ北部の鉱山落盤事故で、救助作業当局は30日、地下約700メートルの避難所に閉じ込められている作業員33人の救出用トンネルの試験掘削を始めた。 報道によると、大型ドリルで岩盤を約15メートル掘り進んだ。当局はまず、細い穴を試掘し、作業員らがいる地点まで到達した後、穴の直径を作業員が通れる約70センチまで広げる計画という。完成には約4カ月かかる見通し。 現場ではすでに直径約10センチの穴が3本掘られ、食事や薬などが送られている。当局は今回の救出用トンネルとは別に、この3本のうち一つの直径を拡張して工期を短縮する代替案も検討中とされるが、着工はしていない。ゴルボルネ鉱業相は地元メディアに「10の代替案を検討したが、現時点では1カ月で救出できるプランは存在しない」と述べ、早期救出の楽観論が広まることを戒めた。【ワシントン】南米チリ北部の鉱山に作業員33人が閉じこめられた落盤事故で、米航空宇宙局(NASA)の専門家が今週にも現地入りし、国際宇宙ステーション(ISS)など閉鎖環境に滞在する飛行士に対する精神面、身体面での支援のノウハウを提供する。