パラグアイ戦後、選手コメント
W杯南アフリカ大会・決勝トーナメント1回戦「批判なければ、ここまで来られず」本田が感謝 【プレトリア=吉原淳】パラグアイの5人目の選手のPKが、無情にもゴールネットを揺らした。 この後、PKを外した駒野友一選手(28)を慰めたり、互いに肩を抱き合ったりしていた選手たちは、スタジアムの一角に陣取る日本応援団に向かって歩き出した。 コーチや出番のなかった選手とともにタッチラインに並んだサムライたちは、深々と頭を下げ、死闘を見守ってくれた人々に感謝の気持ちを伝えた。「よくやった」「ありがとう」。スタンドから声が飛んだ。涙を流し、いつまでもピッチの青いユニホームに手を振り続けるサポーターの姿もあった。 試合後のインタビューで、選手たちはW杯を振り返った。「チームが一つになって戦うことが大きな力になった」(中村憲剛選手)、「批判してくれた人にも感謝したい。批判がなければ、ここまで来られなかった」(本田圭佑選手)――。それぞれの思いを残して競技場を後にした。(読売新聞)パラグアイ戦後、選手コメント詳細の続きはコチラでどうぞ<クリック>☆コメントは次の選手です。■松井大輔(グルノーブル/フランス)日本はPK戦の末、惜しくも敗退。駒野(中央)を慰める松井(左)と阿部(右) 【Getty Images】「駒野を酒に誘って死ぬまで飲ませたい」■本田圭佑(CSKAモスクワ/ロシア)「日本にいる若い選手は海外に出て行くべき」(PKを)外したコマさん(駒野友一)を誰も責めることはできないと思うし、内容から言ってもパラグアイの方が良いサッカーをしていましたし、結果がすべてなんでね。順当な結果かなと思います。■長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)「今大会はチームワークの重要性を確認した」 自分たちが全力でやった結果がこういうことなので、それを受け入れなければいけないと思うし、全部出し切ったと思います。PKは時の運ですし、誰が悪いとかじゃない。■大久保嘉人(ヴィッセル神戸)「最高のチームだって思えた」 開き直ってこれで良いと思えたからやれた。団結できて素晴らしかった。(苦しんだ分、1つになれた?)そうかもしれない。おれたちがとことんやれたと思うし、素晴らしかった。■阿部勇樹(浦和レッズ)「このチームでもっとやりたかった」 ここで終わるわけではないですし、サッカー人生は続いていく、みんなで顔を上げて頑張っていきたいなと思います。■遠藤保仁(ガンバ大阪)「大舞台でワクワクするチームだった」 PKはしょうがないけど、90分プラス30分で勝負を決めたかったなというのはあります。充実していましたし、また次につなげていきたいと思います。■長友佑都(FC東京)「これからは僕らが代表を引っ張る存在に」 自分たちで(世界に)チャレンジしたんで、次につないでいかないといけない。手応えを得た、いいW杯だった。■川島永嗣(川崎フロンターレ)「この経験を次のW杯に生かす」 かけがえのない経験だったと思うし、もちろん今回の大会で120%やることを考えていましたけど、この経験は次の大会にも生きてくると思うし、自分も生かさないといけないと思います。■中村俊輔(横浜F・マリノス)「これもサッカー人生」 大会前に言ったと思うけど、チームが勝てばそれがすべて。(ベンチで周りに声をかけたりしたのも)チームが勝てばいいから。■岡崎慎司(清水エスパルス)「点を取ることができず悔しい」 悔しいです。個人としてはこの大会で力不足だったことが分かって、もっと強くならないと世界には勝てないと思った。■田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)「チームとして最高でした」 これほど一瞬一瞬を思い切って味わえたことが良かったと思うし、この最高の仲間と、こういう機会を与えてくれた神様に感謝しないといけないです。チームとして最高でした。申し分ない、最高の人たちだったと思います。■川口能活(ジュビロ磐田)「胸を張って帰ろう」 家族も待っているし、胸を張って帰ろうと言いました。(今後の4年間は?)それは選手の気持ち次第だと思う。■中村憲剛(川崎フロンターレ)「攻撃的な姿勢を打ち出したかった」